![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/40/00246d0794588cc5cc64d76834f1c080.jpg?1654865497)
お直しの終わった単衣の一つ紋
もう5年以上前の事です
色無地の着物は何枚あっても重宝するから❗️
と、川崎に住んでいた頃のお茶の先生から単衣の色無地をいただきました
畳に広げて、幅を確認して、立って軽く自分の体に当てて、
大丈夫よ、背の高いあなたでも着れるはず❗️
そう言われて回ってきた一枚の着物
ただし、私の長〜い腕がニョキッと出てしまうので、そのままタンスの肥やしでした
今回、頑張ってマイ寸法に仕立て直しすることにしました
6月、9月と淡交会研究会があるので、仕立て直したら着る機会があるからです
着丈は、ギリギリ私でも着れる丈があります
肩幅が短いのと、袖幅も足りません
さらに、褄下寸法も短くて、おはしょりしたら、衿先がかなり出てしまいます
身幅も広め
お茶の稽古やお茶会など茶の湯関係で着る着物は、前幅が広めな方がいいのですが、それでも広すぎ
という事で、袖を外し、衿を外し、脇縫いもやり直し
手をつけなかった部分は背縫いと内揚げだけ
解いた跡の筋を消そうとアイロンかけてもなかなか消えません
この段階で、着物の素材がシルックだとわかりました
シルックは、仕立て泣かせの素材です
アイロンかけても折り目は、なかなかつかないし、伸びると復元しないし
脇を縫って、キセをかけても折り目が付きません
キセをかけた状態で押さえしつけをしました
袖をつけてキセをかけてコテを当てても、キセが落ち着きません
ここでも押さえしつけです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/fa/7c8d9947b2f1b99273b873321fe385e8.jpg?1654866117)
絹物なら単衣の仕立ては、苦労するところがないのに、シルックだとこうも手こずるとは💦
着物を解く時、仕立ての綺麗さはまるでお手本のようでした
丁寧で、綺麗で、力布は8枚も使ってありましたし
シルックだからと手を抜いた仕立ては、一か所もないのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/fa/3d2bda6f295e327862bd5fd9fef3da17.jpg?1654866314)
👆は、内揚げのグシ縫いです
とても細かな針目で、針目もきちんと揃っています
ほかに掛衿にもグシ縫いがしてあり、ここも美しい‼️
それに比べて、私の仕立て方と仕上げの力量のなさが、丸見えです
それでも手こずって、5日ほどで終えるつもりが、1週間も要してしまいました
苦労するか所があまりにも多かったので、投げ出したくなることも何回かありました
でもここで投げ出したら、かなり自信がなくなると思い、歯を食いしばっての一連のお直しでした
シルックは、二度と触りたくない‼️
これが今の心境です
そしてプロの和裁士さんに脱帽😄