朝 霧がかかってあんまりお天気良くない。 里が目覚めていく様子は美しいけれど 日の出も見逃し まだ起きるに早いし。。。。
窓を開けてみて うへっ! なんと ひどく蒸し暑く 今日はメインの阿弥陀堂まで歩くつもりだったのに・・・・どうしよう このままじゃ溶けちゃうよ~~~ と言って行かないで帰るのもなぁ
どうしよう? ああでもない こうでもない・・・・ぶつぶつ
あんまりやろ? 熱波で息止まりそうだもん ペンションの奥様にタクシーを呼んでもらう。 ここ 戸狩温泉なので 駅まで行くにもタクシー。 送り迎えが無い。 はぁ~
阿弥陀堂だより 南木佳士さんの作で 都会でパニック障害にかかって仕事ができなくなった女医さんとその連れ合い(作家)が主人公。 作家の子供時代過ごした飯山に居を移して 暮らすうちにどんどん その土地の優しさに癒されていくといった話し。 村を見下ろす高台に建つ阿弥陀堂が 全体のキーポイントになっている。 ここで堂守が話すことを いつも掲載している 地元の新聞みたいなものが 要になっている。
撮影は主に福島新田で撮られたらしい。 と言うことで タクシーで福島新田の入り口まで行ってもらうことに。 後に気が変わり一番上の駐車場まで行ってもらう。 3100円也。 18切符で行っても それ以上にかかる交通費 何だかなぁ
迷っている私の気持ちを見透かしたか 「本当にここで帰って良いんだね?」
「もし途中で力尽きたら タクシー会社に電話しますから 教えておいてください。」
と降りようとすると。 「おいらも久しぶりだから 降りてみようかなぁ。」と
夏草の強さに看板も隠れがち。
「緑が強くて 見えやしない。えっとぉ」 あった あった 思ったよりすぐ近くに阿弥陀堂。
もう何百年も そこにあって 村を見守っていたかのような阿弥陀堂は 実はロケのために作られたものだと言うから驚き。
阿弥陀様の厨子後ろに書かれている名前はこの村で亡くなった人のもの(架空)
幸田先生のものが最後にある。少しづつ古くなっている。阿弥陀様は撮影後写真を貼ってあったらしけれど あまりに立派な阿弥陀堂 何とかしようと思ったか 金ぴかの阿弥陀様が安置されている。
「きっちゃない 台所ができているから見てよ。 これが実に精巧に再現されているんだな。」タクシーのお兄さん すっかり友達のように話しかけてくる。
ほんとだ 昔の台所だね。竈があって 鍋ややかんがあって
湯飲みにゴミが入っていると ふっと吹き飛ばしてお茶を入れていたおうめさん おうめさんの台所だ
五右衛門風呂だ
本当に使い込んだ様子を どうやって表現したんだろう? おうめさんが 「はぁ 来ておいででしたか?私は畑へ行っていたんであります」何て言いながらガラス戸を開けて出てきそうな気がする。
北林谷栄さんの表情が好きだった。いたずらっ子のように ひょうきんで いつも慈愛に満ちていて・・・ 亡くなった祖母を思い出す。
おうめさんは 遠い所に逝ってしまったけれど ここのどこかに住んでいるような気がする。
年をとって穴を掘るのが大変だから掘ってくれと言うおうめさんに トイレをつくってあげましょう と孝夫さんが作ったトイレもありました。使えません。 撮影用です。
それでも 実にらしい作りではありませんか? におってきそうです。
トイレの前を通って登っていくと万仏山 三十三観音が あまりに鬱そうとしていたので 今回はパス。
「ばあさんの耕していた畑は ここだな。」と運転手さん。 あら? 阿弥陀堂の前のように思っていたけれど。
いや 地元のものだからすぐわかる。
後でDVDみて 私の記憶が間違っていたことを知った。
おうめさん お留守のようなので帰ります。 また来ます。・・・って 手書きだったらもっとかんじでるんだけれどなぁ 惜しい
緑一杯の棚田を見ながら 決心をする。
「あの 時間でお願いします。」
30分3500円
二時間で14000円だったか? あ~あ ついに言ってしまった。 向こうの思うつぼ?かしら