人の記憶って本当にいい加減。 縞枯れ山からの下りは急とは思っていたけれど あんまり大変だった記憶が無い。 時々ルートを外して お互いに牽制しながら歩いたぐらいの記憶しかない。あのときは 笑い転げながら歩いたなぁ
おっとと 大変 いきなり大下り しかもざれざれ
写真ではあんまりわからないかもしれないけれど 一歩足を踏み出そうものならずりっと行ってそのまましたまで行きそうだった。
言ってみれば滑り台に 土をかけて さ 滑らないで下りられるもんなら 下りてみな って感じ。
ストックもほとんど役に立たない。
岩に手をかけ 木の根っこを頼りに下りていく。
おじいさんどうしているかな? と振り返る。
前を行く三人組は 登山道を避けて林の中に入っていく。確かに その方が道がえぐれていなくて歩きやすいだろう。彼女たちは 得意満面に下りてきたが これはルール違反である。
みんなが好きなところを歩いていたら 歩いた後は少しづつ掘れて 川になる。 やがてえぐれて道がひどく変わっていく。 すぐに結果が見えないので説得力無いけれど
ちょっと愚痴ってみると 我慢できないグループがいたことを思い出した。 10人ぐらいのグループ。 先頭は男の人なので 当然早い。 先に行ってもらおうと道を譲ると 最後までかかること かかること で やっと通り終えたと 思ったら 最後の人が先頭に追いついた安堵感から 道のど真ん中でお茶を飲み始めたり おやつを食べ始める。
はぁ~? このときだけかと思ったら その後も同じ事を何度も 譲らなきゃ良いと思うけれどすぐ後ろに来てどいてほしそうにしていると・・・・ね これはやっぱりリーダーのセンス無いよね? こんな歩き方をしているものだから 何度も譲った割には 最後まで前後して。。。これも腹立たしい事だった。
あまり 嫌なことを書かない様にしているけれど 今回だけは。。。。許して下さい。
と 只でさえストレスの多い道 いらんことを思いだして 気分悪く歩いていると 開けた場所にでる。 峠は近い。
雨池峠はさほど広い場所ではないけれど まっすぐ行くと三ツ岳経由で横岳に行ける。
右へ行くと 雨池 や 二つ池に
ここは北八つの交差点なのだ。
珍しい蝶々がいる.全然逃げようとしないでひらひら 紫のお花がお気に入り。
後でこのちょうはクジャク蝶と知る。 目玉の親父みたいな蝶々がいました。 と蝶博士に報告すると 「たいていの人は綺麗な蝶々って言うんだけれど そんなこという人はそういないと」
でも この強烈な丸い輪は 目玉の親父みたいじゃないですか? 私変?
何でも この蝶々本当はイラクサなどを好むらしいんだけれど 私がぎょっとしたのも無理はないらしく このインパクトの強さで 天敵から身を守っているのだと・・・・私には 「ここにいるよ~」と教えているように見えますけれど
峠からは左に道をとります。 木道が続く中をひたすら歩きます。 青い屋根の縞枯れ山荘が可愛い。
この木道 どうしてか 歩きにくい
私 まっすぐに歩けなくて いつも落ちるのです。何度も 何度も
こんなんじゃ 両方切れ落ちた馬の背を歩くことはできないぞ。 と言い聞かすのだけれど 落ちる。
ひょっとしたら 脳に障害が起きているのかもしれない。といつも本気で不安になる道。
坪庭は 一方通行になっているので ここから入るわけにはいかない。
ここまで来たら 山頂駅はもう近い。
ロープウェーの窓には 縞枯れと八ヶ岳との競演が・・・・ さよなら また来るよ
下りの道で膝を痛めてしまって 暫く歩くもままならなかった今回の山だったけれど 本当に嫌なことはすぐ忘れる。 膝も少し良くなって 次のことを画策しているこの頃である。