中小場山頂はとても展望が良かったのでもう少しいたかったけれど まだまだ先がある。 おじいさんもゆっくり歩来始めた。
あれれ せっかく登ってきたのに 後百メートルの入り口は穴蔵に入るような下りだよ。
何でもなさそうな道に見えるでしょ? これが結構きついんだよ。 延々と続く急登
遅れがちのおじいさんを振り返りながら確認。 「青空が見えるからね もうすぐ上にでるよ」
青空が見えたのは頂上ではなかった。突然開けた場所から歩き始めの麦草ヒュッテの赤い屋根が見える。 思わず手招きをして叫ぶ。
「良い景色だよ~」 がんばれ~
八ヶ岳方面は急に出てきたガスによって真っ白
最後の急登を頑張ると茶臼山頂上 2384メートル
実は山頂はなにもない広場。(とも言えない狭さ) ここから左手奥まで数分歩いたところが展望地。
道はたくさんの人が歩いているのでわかるけれど それだけに道も崩れてしまって樹林を うろうろしてたどり着くような感じ。
ついた~ この山の展望地は 麦草峠の方に向かっての斜面を切り開いてある。 だから足下に広がる展望と来たら・・・大パノラマは白駒池や 八ヶ岳両手にいっぱい
「わしは前に来たときは 茶臼山に登らないコースだったんだ。 麦草峠から 山を巻くようにしてピラタスについたと言うから 五辻経由だったのだろうか? だから思ったよりもきつい登りに不安になったとのこと。
それでもこの展望を見たら 誰でも大興奮だよね。うれしそうに 何度も何度もシャッター切っていた。
「心配だから先に行っているよ。」と 休みもそこそこに戻っていった。 大丈夫だよ もうこんな登りは無いからね。
世代交代の立ち枯れの木は 風になびいてこんな形になったのだろうか?
私はここでお昼を食べることにする。 特等席の岩の上に登る。 トンボが飛び交っている。
大の形の可愛い花。
真ん中あたりに赤い屋根が見える。あんなに歩いてきたんだ。 そりゃ 頑張ったね。
蓼科山の美しい形は ここからは横岳に邪魔されて天辺しか見えないんだ。 チョコフレークで作ったお菓子のようなお山。
一度鞍部まで下りて登るけれど そんなにきつくはないはず。 ずっと縞枯れ山を見ながら歩く。