大阪で天婦羅屋を探せ!それが今回の私に与えられたミッションである。
大阪グルメに詳しそうな友人達に連絡を取り、ことごとく色よい返事をもらなくても、私頑張りました。
地味に検索して口コミを読み漁り、場所と定休日を確認して、また口コミに戻るという今考えれば何故にあれほど集中できたのかわかりません。
『天婦羅とシャンパンのマリアージュを実証する』という目の前の人参に、ちょっと早いと思いながら2か月も前にお店に予約を入れました。
あぁ、きっと人参のせい。恐ろしや~、食べるいえ飲むことに執着する悪魔の降臨です。
カウンター天婦羅は何年ぶりでしょうか。
しかも前回は『銀座近藤』という贅沢ものでございます。さらに記憶を手繰れば私が天婦羅好きになったのは『天一 乃木坂店』がスタートでした。
わくわくしながらその日を迎え、実に大阪らしいこじんまりとした店構えの暖簾をくぐりました。
カウンター8席の『川原崎』は、壁にはワインの図案の版画がいくつか掛けられ、ジャズが流れる居心地のよいお店です。
シャンパンの銘柄を聞きながら、唯一覚えていたテタンジェというワインが開けられました。
おぉ、炭酸弱めの飲みやすいシャンパンです。
天婦羅のスタートーとまでこちらでお凌ぎ下さいと出されたのが、湯葉の雲丹乗せとお洒落なピクルス!
勢いよく立ち上がるシャンパングラスを手に、シャンパンとスパークリングワインとカヴァの違いを聞きながら、
どうせ覚えられないのだからシャンパンはテタンジェとだけ覚えておこうと心に刻んだのでありました。
「では天婦羅を始めせていただきます」と挨拶があったのち、最初はこれ、海老です。
海老の天婦羅を食べるのは何年ぶりでしょうか。味噌と殻さえ食べなければ、身だけは2本くらい食べられるはず。
才巻海老のほのかに甘く柔らかさを楽しみながら2口でいただきました。あぁ、じんわりと胸にこみあげてくるのがあります(大げさ)
次は泉州水茄子です。
熱々で口の中火傷しましたから。
おこぜ
身がプリプリ弾けて、水茄子とは対照的です。
鱧
すごく柔らかくて骨を一切感じさせない鱧でした。
半分に割って、ひとつは天つゆで、もう一切れは塩でいただきます。
白人参
これほど感動した天婦羅はあったでしょうか。
ほくほくとした人参は、1時間半ほど焼いたものを天婦羅にしたそうです。
鱚
食べごろの大きさというのがあるようで、小ぶりの鱚は柔らかく繊細です。
湯葉で巻いた三つ葉
三つ葉の香りが濃い・・・。ぎゅっと濃縮された三つ葉の塊をにんまりしながら噛みしめました。
牡蠣
これはまた濃厚なお味で、衣の中に凝縮された海を感じながら食べました。
海の宝石という言葉が相応しい仕上がりです。
一口食べてはシャンパンが欲しくなり、飲むと新鮮な気分で天婦羅に手が出るんですよ。
相乗効果っていうんだなと思いながら、密かにリミッターを投げ捨てた天婦羅ナイトはまだ続きます!
天ぷら 川原崎 →→→★★★
住所:大阪市北区東天満2丁目8−13
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:00
定休日:水曜日