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「もしかして私大人のADHD? 認知行動療法で『生きづらさ』を解決する」中島美鈴著 ”特性を受けいれどう対処&活用するか”

2019-01-29 08:18:08 | 本の紹介
・ADHDの3つの特性
1)不注意
2)多動性
3)衝動性

・18歳以上の成人ADHDの診断を受けた人のうち、38.3%は気分障害(うつ病や双極性障害など)、47.1%は不安障害(不安や恐怖から生じるストレス反応やパニック発作など)、15.2%が物質使用障害(アルコールや薬物への依存をやめられないこと)を併存していることがわかっています。
中でも、最も併存率が高いのが自閉スペクトラム症です。自閉スペクトラム症とは、ASDとも言います。ADHDと同じく社会的コミュニケーションに障害があり、興味の範囲が限定されていることなどが得ちゅおの発達障害の一種です。

・ADHDの特性はプラスにはたらくこともある。
 アメリカの心理学者ラッセル・バークレイらの研究によれば、ADHDの人は、そうでない人と比べて早い時期に性交渉を持っていました。ADHDの女性の場合は20歳までに妊娠する確率が10倍高くなっていると報告されています。

・ADHDの人は、人見知りせずに、非常に明るく社交的に振る舞えるのも特徴です。チャンスを逃さないスピード感となって人脈が広がり、それをビジネスの成功という結果につなげることができる人もいます。しかし、ADHDの衝動性は異性関係でも同じように現れます。ADHDの人は、後先を考えず、知り合って間もない異性と不適切な関係に陥ることが少なくありません。こうした行動も原因して、結婚や離婚といった人生において重大な決断も衝撃的にしてしまいがちなのです。そのため、離婚率も高く、友人、同僚、雇用主との良好な関係を続けることが難しいことがわかっています。

・ADHDの人はネット依存になりやすいという研究報告を発表しています。徹夜でゲームをした結果、翌日は睡眠不足で仕事がはかどらないという例が典型的です。ギャンブルにのめりこむのもそうです。このような「過集中」はADHDの人だけではなく、自閉スペクトラム症の人にも見られます。

・子どもの発達障害で気づく母親のADHD

・ADHDの遺伝率は80%近くであることが判明しています。

・バークらはADHDの子どもが持つ三つの特性を明らかにしました。
1)抑制機能の障害
2)報酬遅延の障害
3)時間処理の障害

・抑制制御の障害によってどういう症状が引き起こされるか
 ・目の前の課題以外に気を取られて起きる ケアレスミス
 ・ほかのことに気を取られて、聞くべきことに集中できない 聞き洩らし
 ・刺激医対する反応を抑制できない 先走った行動をする
 ・出かけることが先に立ち、持ち物を確認することができない 忘れ物
 ・所定の位置に置く前に、他の活動に気を取られてしまう なくし物
 ・予定していた課題よりもほかの興味のあるものに飛びつく 計画的に仕事ができない

・日本の成人ADHDの治療は、通院(月に1回の定期的な診察)と投薬治療が主流となっているのが実情です。
 ・薬には3種類
  ・メチルフェニデート徐放錠
  ・ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)
  ・インチェニブ

・認知行動療法でよく用いられる技法
 ・心理教育
 ・注意持続訓練
 ・自己報酬マネジメント(動機づけ)
 ・時間管理
 ・環境調整
 ・整理整頓
 ・アンガーマネジメントを含む感情コントロール
 ・ソーシャルスキルトレーニング

・ADHDの診断を受けた人やADHDタイプの人がうまくいくためには、三つの原則があります。
1)自分のADHDの特性を受け入れることです。
2)その人に合った対処法があるということです。
3)「普通」になることを目指さないということです。

・自己報酬マネジメントで重い腰を上げる
 ・視覚化
 ・最初の一歩のハードルを下げる
 ・すぐにご褒美をもらえる仕組みを作る 
  スモールステップへの分解
 ・「ついで作戦」の例

感想
著者もADHD。
自分に合った対処方法を見つけると、ADHDの特性を生かすことができるとのことです。
これはADHDに関係なく、自分をよく知り、そして自分で困っていることがあればその対処方法を身に付けるとより過ごしやすくなるようです。

無理だと諦めてしまうと、何も変わりませんが、可能だと信じて進むと出来るようになるようです。