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「賛成意見を水増し」DL違法化、専門家が文化庁を批判 ”続々出て来るデータの偽造&偽証!”

2019-03-04 08:38:18 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASM3351BKM33UCVL007.html 朝日新聞2019/03/04

明治大学知的財産法政策研究所が3日に公表した「検証レポート」。ダウンロード違法化のための法改正について、文化庁が自民党に不正確な説明をしたと批判している

 法改正を進めるために賛成意見を水増しして与党に報告し、海外での先行事例も恣意(しい)的に選んで都合のいいところだけ紹介している――。

 権利者の許可なくインターネットに上げられたと知りながら漫画や写真、論文などをダウンロードすることを全面的に違法とする著作権法改正を進めようとしている文化庁が、自民党に正確ではない説明をしたと指摘する「検証レポート」が3日、明治大学知的財産法政策研究所のホームページで公表された。

 自民党の文部科学部会などは先月こうした説明などをもとに法改正を了承したが、反対意見も根強く出ている。党の最高意思決定機関である総務会は1日の会合で、関係者への説明不足などを理由に異例の了承先送りを決めたばかり。与党に不正確な判断材料を提供していたとの指摘は今後の議論に影響を与えそうだ。

 今回の検証は、違法とする行為をもっと絞り込むように緊急声明で求めていた著作権法の専門家らの一部が行った。法改正について議論した昨年10月から今年2月までの文化審議会の会合でどんな意見が出たのか、自民党議員らに説明するために文化庁が配った資料を入手して分析したという。その結果、自民党への説明で主に以下の問題点があったと指摘した。

■賛成意見を水増しした
 文化庁は、法改正の方向性をまとめた2月の文化審議会著作権分科会でどんな意見が出たのかを紹介するため、発言者の名前を伏せて「慎重な意見」を三つ、「積極的な意見」を七つ、説明資料に載せた。

 慎重な意見については、8人の委員の連名で慎重な検討を求める意見があったことも付記されてはいたものの、分科会の議事録と照らし合わせると、法改正に「積極的な意見」のうち【学者】の発言とされた四つが、1人の2回にわたる発言を論旨ごとに四つに分割したものだったという。

 また、文化庁が示した方向性に賛同している委員の意見は余すところなく紹介しているのに、「慎重な意見」を出した4人の意見は省略し紹介すらしていない▽紹介した慎重派2人の意見についても重要な部分を省略している▽別の慎重派2人の意見の一部を切り取って、積極派であるかのように誤解させている――とも言及。全体として「積極的な意見は少数派であるにもかかわらず、多数派であったような誤解を誘っている」と指摘した。

 「政策判断を行う上で、審議会における議論の状況を正確に把握すべき立場である与党に正確な情報が提供されていない点は、立法過程における極めて重大な問題をはらんでいる」と批判している。

 ■「諸外国の取り扱いも踏まえ」法改正するとの説明←比較対象国の選定がフェアでない
 文化庁が配布資料で、ドイツやフランス、カナダなどの「諸外国」を引き合いに出し、著作権侵害物のダウンロードを全面的に違法とすることが国際的な潮流だと読めるような説明をしていることについても、「比較対象国の選択がフェアではない」と指摘した。

 米国や韓国、台湾、シンガポールなど、公正な利用と認められれば権利侵害にはならない「フェアユース」の規定を持つ国もたくさんあり、軽微なスクリーンショットやコピー&ペーストなどは適法と考えられているためだ。こうした国々について「なぜ参考にしないのか、理由が不明」だと疑問視。ドイツなどの実情についても都合のいいところだけを紹介した「つまみ食い的な比較」と切り捨てた。

 今回の検証レポートは、「これまでの文化審議会の歴史において極めて異例の形で報告書のとりまとめが行われた」とも指摘。文化庁は審議会での審議結果を忠実に法改正案に反映したと主張しているが、審議会の報告書などを無視していると厳しく批判している。

 自民党総務会の1日の会合では、今国会で法改正案を成立させる必要性については一致したものの、「(関係者への)説明不足だ」との意見が相次いだ。日本漫画家協会も、違法範囲を絞り込むよう求めていることなどを踏まえ、加藤勝信総務会長は記者会見で、「漫画家の利益を守るのが今回の措置なのに理解が得られていない」と話し、改正案への理解を求めていくよう促している。(上田真由美)

感想
次々と恣意的なデータが出ています。
これは偽造&偽証になるのではないでしょうか?
そのデータを基に作る法案。
間違ったデータで作る法案自体疑念が生じます。
偽証しないと根拠がないということです。

偽造&偽証についてトップが本来厳しく指導されないからです。
逆にトップの意向に沿って(忖度?or指示?)、行っているとすると、国がやること全て信じることがいなくなります。
五木寛之氏が戦争に負けて中国から引き上げる時、軍部のトップは我先に帰国し、民間人は「しばらく滞在するように」とのことで、滞在した結果、生死の状況での帰国でした。
帰国できなかった人も多かったし、子どもを中国人に預けたり、女性はレイプされたりと・・・。
「国がやることは信じられない」と。
まさに、今も「国がやることは信じられない」ことが起きているのではないでしょうか?
それはトップの考えが間違っているからではないでしょうか?
頭が腐ると全て腐るとのこと。
頭を支持している国民に必ずそのツケは来るのでしょう。国民一人当たりの借金は900万円近くになっています。
日本、大丈夫でしょうか?

「科学のミカタ」元村有紀子著 ”わかりやすく、楽しく読め、科学を知る” 

2019-03-04 02:11:44 | 本の紹介
清少納言「枕草子」を書いたように、著者が科学の記事についての紹介と考えを、エッセイ風に書かれた本です。読みやすくまた科学の現状と未来を知る本でもあります。

・最近、ドキドキしてますか? 私は一週間に一度くらいドキドキしている。紙面審査委員会という独立組織があり、数人のベテラン記者が目を皿のようにして、毎日、新聞各紙を読み比べている。狙いはもちろん、紙面の品質向上である。そのうえで、この記事はわかりづらい、この点の書き込みが不十分だ、ちなみにA紙はこう書いていて分かりやすい、Y新聞の図解は的確だ、などと細かい指摘を、毎週金曜に開かれる会議にかけるのである。そこには各出稿部の部長(私も)が顔を並べる。反省すべきは反省し、反論すべきは反論する。起訴状(公表された書面)を開く時のドキドキ感は、精神衛生上、決していいものではない。

・藤田哲也博士は私が卒業した県立小倉高校の前身、小倉中学を卒業して地元の大学へ進み、理科教師として教壇に立った。

ウイキペディアより;
1947年 (昭和22年) 8 月 24 日、明治専門学校 (現在の九州工業大学) の助教授時、脊振山頂測候所の観測小屋で、大谷和夫所長と助手の三人で雷雲の観測を実施。脊振山麓の南西から強い雷雲 (入道雲) が吹き上げ、山頂上空に達すると、秒速20メートル以上の強風が吹き、気圧計が大きく変勤することを観測した。測候所の自記計が捉えた風と気圧変化のデータを分析して、上昇気涜に乗って空高く発達した雷雲の下部、脊振山頂の高さに、今まで知られなかった「下降気流」があることを検証した。
福岡県と佐賀県県境の背振山の米軍レーダーサイトにあったごみ捨て場から、Horace Byers シカゴ大教授による Thunderstorm Project のレポートを偶然拾った[2]。同教授宛に自分の研究内容の一部を送付したところ、同教授から研究内容と才能を見出され同大学に招聘される。

33歳で渡米、シカゴ大学に拠点を置き、竜巻のメカニズム解明に挑んだ。
藤田博士の名声を不動のものにした業績が、「ダウンバースト」と呼ばれる、爆発的な下降気流の発見であった。
「Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男」佐々木健一著

・セレンディピティ
 ・胃がんの原因として知られるピロリ菌 ノーベル賞受賞
  らせん細菌の培養が難航する中、マーシャルは根気が尽き、て検体を培養器に放置したままイースター休暇を取った。再び出勤してきたら、なんと培養できていた。通常の細菌と違って培養に長時間かかるため、失敗が続いていたのだ。
 ・「電気を通すプラスチック」の発明でノーベル賞受賞した白川英樹さん
  学生が配合を誤り、合成実験に失敗。しかし白川さんは、その失敗作に注目した。アルミ箔のように光っていたのだ。調べてみると、プラスチックなのに電気を通すことが分かった。
失敗や予想外の結果からびっくりするような宝物を見つけ出すことを「セレンディピティ」と呼ぶ。

・ダークマターも謎だらけの物質だ。その名前に「ダーク(謎)」とつけているだけで、もう果てしなく謎めいて聞こえるでしょう。謎な割には、宇宙の質量の25%を占めることが分かっている。

・「ウニはすごい バッタもすごい」本川達雄著
 ナマコは皮ばかりの生き物だそうだ。体表を覆う「真皮」と呼ばれる組織が体重の半分以上を占める。

・優れた科学者には共通点があることに気づいた。
1)目の前で起きていることを「疑う」才能である。
2)「誰もやっていない」ことが好きなのも共通点。
フランスのパスツール
「幸運の女神は、常に準備している人にだけ微笑む」 

・朝咲いて夕方しぼむアサガオの花を、翌日まで咲かせ続けられる技術が開発されたという。アサガオの短命は老化遺伝子によるものだと考え、この遺伝子を突き止めて「エフェメラル1」と名づけた。エフェメラルとは、「はかない」という意味の英語(ephemeral)だ。遺伝子組み換え技術を使ってエフェメラル1の働きを抑えてみたところ、花は24時間咲き続けた。何もしなければ13時間でしぼみ始めたというから、寿命が2倍以上に延びたことになる。

・日本ではプラスチックのリサイクルが定着している。一般社団法人「プラスチック循環利用協会」によると、日本のリサイクル率は83%。研究チームの推計によれば、用済みになった63憶トンのうち、リサイクルされたと推定できたのはわずか9%だった。残りは文字通りごみ。12%が焼いて処分され、残る79%は埋めたりそのまま捨てられたりした。
この「燃やさないプラスチックごみ」が今、新たな環境問題を生み出している。風に運ばれ、紫外線によって粉々に割れ、5mm以下の「マイクロプラスチック(MP)」に姿を変えて海に流れ込む。それが水中の有害物質を吸着し、小魚がえさと一緒に取り込み、食物連鎖を通して大型の魚や鳥が汚染され、最後は人間の健康を脅かす。

・もんじゅは、建設から廃炉決定までの間に1兆円の税金が使われた。さらに廃炉となれば、解体も難事業だ。世界に前例がほとんどなく、未知の危険が待ち構えている。最新の試算では、廃炉完了は2047年、それまでに少なくとも3750憶円の税金が追加で必要になる。

・日本の原発は「トイレのないマンション」にたとえられてきた。ごみの捨て場所がないのに、見て見ぬふりをして50年近く原発を動かしてきた政府の責任は重い。これを「すさまじ」と言わずになんという。

・日本は、事故発覚から2日後の5月1日付「厳秘」文書で、サミットでは原発政策の必要性を確認する前提に立って、国際的な事故通報システムの構築を提案するという「裏技」を練っていた。その3日後、赤坂の迎賓館で開かれたサミットでは、当時の中曽根康弘首相が主導し、声明の原案にあった「自己への懸念」という表現を削除したうえで、「今後とも、安全第一の考え方に立って推進」という記述におさめたという。安全神話を神話のままにしておきたい政府の意向が見て取れる逸話だ。結局、この(チェルノブイリ事故)四半世紀ご、福島原発の事故で神話は崩壊した。
それでも「原発は必要だ」という人がいるとしたら、私はその人の良心を疑わざるを得ない。日本は、八方ふさがりの国産「核燃料サイクル」を返上し、脱原発にかじを切るべきだ。それで浮いた費用を、省電力技術の開発に投資する。一方で、環境に負荷を与えない再生可能エネルギーの研究に、もっとカネをかけてほしい。

・「CRISPR(クリスパー)究極の遺伝子編集技術の発見」ジェニファー・ダウドナ著
・「兵士を救え!珍軍事研究」メアリー・ローチ著
・「マゴットセラピー(ウジ虫療法)」

・「ガラパゴスから」星野道夫著
 考古学の調査でアンデス山脈におもむいた探検隊のキャラバンが、あるときシェルパの人々のストライキに遭遇する。給料を上げるから早く出発してくれ、と条件を出すが、耳を貸さず、その場所から一歩も動こうとしない。現地語を話せる隊員が理由を聞くと、シェルパの親玉はこう語ったという。
「私たちはここまで早く歩き過ぎてしまい、心を置き去りにしてきてしまった。心がこの場所に追いつくまで、私たちはしばらくここで待っているのです」

・世界的に有名な秋田犬「忠犬ハチ公」。ハチ公は死後、はく製となった。上野の国立科学博物館に行けばいつでも会える。

・線虫が持つ恐るべき能力の一つが、犬に匹敵すえる嗅覚である。好きなものには近づき、嫌いなものからは逃げる習性があり、がん患者の尿を好んで集まってくることを広津氏らは見つけた。がん患者24人と、健康な人218人の尿でで試したところ、がん患者の96%、健康な人の95%に対して正しく反応したという。ちなみに、がん患者24人のうち5人は、実験段階ではがんが見つかっていなかった。つまり、通常の検診より早く、がんを検知したことになる。早期発見に威力を発揮しそうだ。

・他のネズミの仲間が3~4年で死ぬのに対して、ハダカネズミは30年近く生きる。そして、めったにがんにかからないという。

・熊本県には、「ちくわサラダ」というお惣菜がある。ちくわの穴にポテトサラダを詰め、衣をつけて揚げたもの。熊本県物産展で見かけたので買ってみた。ちくわの歯ごたえと塩味に、ポテサラのほくほく感、マヨネーズ味が相まってうまいのなんの、ビールがススム君である。いま、ご当地B級グルメとして人気なんだそうだ。考えてみれば熊本には「辛子蓮根」という名産品もある。レンコンの穴に、からしで味付けした味噌を詰め、衣をたっぷりとつけて揚げたものだ。ツンを辛くて、子どもの頃は「これのどこがおいしいのよ」と思っていたが、大人になってみれば焼酎がススム君的なつまみなのだった。材料こそ違うが、ちくわサラダとはコンセプト調理法も同じ。

・私の直腸がんはステージⅠと診断された。転位がなさそうなので、抗がん剤や放射線治療などの補助的治療も不要で、とりあえず完治と考えていいのだという。術後の回復とともに食事らしいものを食べ始め、毎朝「出るかな?」と思って腰かけてみるが、それらしい固形物は出てこず、胆汁のような褐色のしずくが落ちるのみである。・・・。退院の朝になってようやくお出ましになった。「やっと会えたね」。思わず出たその一言。出産じゃあるまいし、とツッコミたければそうなさい。それぐらい、うれしかったのだ。

・「がんサバイバーの同僚から教わった」9箇条
1)抜本的に食事を変える
2)治療法は自分で決める
3)直感に従う
4)ハーブとサプリメントの力を借りる
5)抑圧された感情を解き放つ
6)より前向きに生きる
7)周囲の人の支えを受け入れる
8)自分の魂と深くつながる
9)どうしても生きたい理由を持つ

・「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」
 「命取りの動物リスト」人間の命を奪う動物を、世界保健機関(WHO)などのデータから集めて比較したものだ。2016年の結果によると、もっともたくさんの人命を奪っている動物は、蚊であった。蚊が媒介する感染症で、年間推定83万人が死んでいるという。続く悪者は「人間」で58万人。さらに「へび」(6万人)、「ハエやブユなどの吸血昆虫」(2万4,200人)、イヌ(1万7,400人)と続く。「殺し屋」と聞けば誰でも思い浮かべる「サメ」は、たった6人しか殺していない。いかに、蚊が危険な生き物であるかが分かるだろう。

感想
楽しく、科学を知る本でした。
説明の仕方もテンポよく、とても読みやすかったです。

「20歳までは親のすねをかじり、50歳までは猛烈に働いた。少しばかり社会のお役に立ったかもしれないが、たいした貢献もせず、自分の食いぶちぐらいしか稼げず、子孫も残さなかった。そんな人間がこれから38年間も、地球の資源を使っていいのだろうか」(本より)

元村有紀子さん
人びとに十分貢献されています。
子孫を残すだけが貢献ではないと思います。
お身体大切になさって、これからもお元気に活動なさって欲しいです。