https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200109-00000077-mai-soci 毎日新聞1/9(木)
逃亡先のベイルートで記者会見するカルロス・ゴーン被告(左)。右手前は妻のキャロル容疑者=8日、AP
日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が保釈中に逃亡した事件で、東京地検の斎藤隆博次席検事は9日の記者会見で、前会長の妻キャロル・ナハス容疑者(53)=偽証容疑で逮捕状=が、事件関係者に口止め料を支払ったほか、捜査への協力拒否を要請した疑いがあると明らかにした。前会長の意向を受け、証拠隠滅を図った可能性がある。
検察が公判前に事件の証拠に言及するのは異例。8日の記者会見で捜査や日本の司法制度を批判した前会長に強く反論した形だ。
前会長は、日産の資金をサウジアラビアの知人に送金したり、オマーンの販売代理店経由で自身に還流させたりしたとして会社法違反(特別背任)で起訴された。
東京地検特捜部は2019年4月、保釈中の前会長の住居を家宅捜索。キャロル容疑者の携帯電話を押収し、記録を解析した。斎藤次席によると、キャロル容疑者が、不正送金に関わったとされる販売代理店幹部やレバノンの弁護士事務所職員に、捜査に協力しないよう要請していたことが分かったという。
さらに、特別背任事件に関与していたとみられる前会長の元妻にも多額の現金を支払って口止めをしていた疑いがあるとした。勾留中だった前会長の意向を何らかの形で受けていたとみられ、斎藤次席は「非常に悪質だ」と指摘した。
前会長は会見で、計130日間の勾留中、弁護士の立ち会いなしに「8時間の尋問を受けた。自白を強要された」と訴えた。これに対し斎藤次席は、取り調べをしたのはうち約70日で、時間も1日平均4時間弱にとどまるとし、前会長が弁護士と計120回以上、1回平均約2時間接見していたと明かした。斎藤次席は「前会長の主張は不合理で全く事実に反する。処罰を受けることを嫌い、国外逃亡した」と批判した。
また、前会長が保釈中に使ったパソコンの提出を弁護団が拒んでいる点には「(パソコンの使用は)弁護人が保釈条件として自ら提示した。裁判所に自発的に逃走の経過を説明すべきだ」と訴えた。
弁護団の弘中惇一郎弁護士は7日に「弁護人でなくなる可能性が高いため、発言をすることは意味がなくなってきた」とのコメントを出した。後日会見するとしている。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】
感想;
4時間×70日=280時間も取り調べたことになります。
きっと自白せよと言い続けていたのでしょう。
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/46702d8ac40b003cc1f1005752b61f01
「私は負けない 『郵便不正事件』はこうして作られた」村木厚子著 江川紹子(聞き手・構成)”誰でも虚偽の自白調書にサインしてします。実際多くの事例がありました”
取り調べはお昼過ぎから始まり、休憩や夕食をはさんで、夜の10時頃まで続くというのが平均的な形でした。拘置所の就寝時間は9時なので、みなが寝静まった頃、刑務官に連れられて、拘置所の居室に帰るという毎日でした。
村木さんの場合は、約8時間(推測)×184日(20日間の取調べと164日の勾留)=1,472時間
まったくやっていない(無罪)なのに自白を何度も迫られたそうです。
同じ弘中弁護士で、検察の作成した資料の矛盾から検察の偽造を発見しました。
まさに、森法相が強調された「無罪を証明しなさい」でした。
容疑者側が証明しないと有罪にされるところでした。
森法相も弁護士時代にに検察のやり方を知っていたので、ホンネがでただけのようです。
案外正直な人なのかもしれません。
なぜ検察は異例な発表をしたのでしょうか?
ゴーン氏が悪くて、有罪の可能性が高いとの印象を多くの人に植え付けるためのように思いました。
諺「負け犬(逃亡されるという失態を犯す)の遠吠え」のような印象です。
今後、村木さんのようなケースが起きないことを願います。
しかし、
森友学園の籠池氏の300日に渡る長期勾留。
https://friday.kodansha.co.jp/article/26303
全てを失った籠池夫婦が語る「300日拘留生活の孤独」と今の幸せFriday
籠池氏にしたら、安倍首相の昭恵夫人の名前をだしたら、国側がなんと8億円ディスカウントしてくれた。
さすが、首相夫人の名前のご利益は大きいものだと思ったら、マスコミで騒がれた末に逮捕長期勾留です。
一方、昭恵夫人の名前を聞いた国側は何とかしようと思って国の財産8億円ディスカウントしました。
しかし、ディスカウントした側は勾留もされず不起訴です。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/89187
【速報】山城博治議長を保釈 約5カ月ぶり、支援者と抱き合い喜ぶ
辺野古基地工事に反対しているからと、約5か月も勾留しています。
国連からも「恣意的」との注意を受け、それから2か月後に高裁が釈放判断を下しています。
検察はずーっと勾留したままでした。
長期勾留で心身が弱くなり、そこから逃げたいために検察が作成したストーリー通りに自白させるのでしょう。
村木さんの部下が村木さんがやったと最後に自白させられました。
何度村木さんは知らない、関係ないと言っても検察は信じてくれませんでした。
そして辛くなり、嘘をつきましと告白されています。
戦前、戦中ならいざしらず、今の時代にこんなことが起きているのです。
このような日本の取り調べと検察の姿勢をゴーン氏が指摘しているのだと思います。
そしてこんな国だと有罪にされてしまうと。
安倍首相は財界との会食で、「日産内部で解決して欲しかった」とホンネを。
結果的には、日本の恥を世界に発信したことになります。
欧米からは「なんと時代遅れな司法制度なんだ。日本で逮捕されると大変だ!」と思われたのです。
萩生田文科相「身の丈発言」で入試改革が白紙に。
森法相「無罪を証明発言」と今回の検察の対応で、ゴーン氏には逃亡されるし、世界に日本の司法の問題点をPR
世間では大臣の資質を問われていますが、逆に考えたら、国民のためにとても貢献している大臣なのかもしれません。