幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「news23」小川彩佳キャスター、森友問題で自殺職員の手記公表に「遺志を継いだ奥様に敬意を表したいと感じる。それがなければ、私たちは、見えていた景色を見ることができなかった」

2020-03-19 10:12:44 | 社会
https://hochi.news/articles/20200319-OHT1T50060.html 2020年3月19日 6時41分スポーツ報知
 18日放送のTBS系「news23」(月~木曜・後11時、金曜・後11時半)で、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題で、財務省近畿財務局の赤木俊夫さん(当時54歳)が自殺したのは改ざん作業を強いられたのが原因として、赤木さんの妻が国と佐川宣寿・元国税庁長官(62)に慰謝料など計約1億1200万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴したことを報じた。

 妻側は「改ざんは佐川氏の指示だった」などと記された男性の手記を公表した。訴状によると、2017年2月、近畿財務局が学園に大阪府豊中市の国有地を大幅値引きして売却していた問題が発覚。男性は、紛糾した国会の対応に追われ、同年2~3月には上司の指示で何度も決裁文書を改ざんさせられたという。

 スタジオで小川彩佳キャスターは今回の提訴と手記公表に「赤木さんの遺志を継いだ奥様に敬意を表したいと感じるんです。それがなければ、私たちは赤木さんから見えていた景色を見ることができなかったわけです」と明かした。

 その上で「手記につづられた痛切な言葉の一方で死へと追い詰めた人物として名指しされた佐川、当時の理財局長は国税庁長官に。中村、当時の総務課長は駐英公使へと栄転しています。さらに政治家はこの件について誰1人として責任を取っていないという現実があります」と指摘していた。

感想
上からの指示で不正行為をして出世する人。
不正行為を行って、良心の呵責に追い込まれて自殺する人。
日本社会はどうあって欲しいでしょうか>

それにしても、良心がない人もいるのでしょうか?

最近のテレビ朝日は政府寄りになっているように感じますが、どう思われますか?

小川彩佳さん 頑張って!
問題に目を背ける人はその問題を起こした人を支持していることになると思います。

「巻子の言葉 愛と命を紡いだ、ある夫婦の物語」柳原三佳著 ”被害者の苦しみ”

2020-03-19 03:57:38 | 本の紹介
・私の妻は62歳のとき交通事項に遭い、一命は取りとめたもんお、全身麻痺となりました。以来、話すことも、食べることも、身体を起こすことも、寝返りをうつことも、指先や足先を動かすこともできず、ベッドの上で仰向けになったまま闘病生活を続けていいます、唯一、妻が自分の意思で動かすことができるのは、まぶただけなのです・・・。被害者からみれば、不公正、不公平を感じることばかりです。表面上、それぞれの仕組みには整合性がありますが、被害者側には不利なかたちになっているのです。何かかえられないものか?」

・「レッツ・チャット」の文字盤には五十音のひらがなのほかに0から9のまでの数字が並んでいる。機械の音声ガイドがそれらを読み上げると同時に、その文字が赤いバックライトで照らされる。入力した文字のブロックが光っているときにスイッチを押せば、そのブロックが選択される。
巻子さんは自分で押せないので、夫が巻子さんのまぶたが動いたときに代わりに押す。

・9.11の同時多発テロのとき、航空機の直撃を受けて崩壊したワールドトレードセンタービルディングは、私のかつてのオフィスでした。・・・事件が起こったとき、私はちょうど退職したばかりで、幸いあのビルにはいませんでした。

・巻子さんは自宅に帰ろうと呉羽山の切通を貫く直線道路を走行していた。そのとき、センターラインをオーバーしてきた対向車が、突然、真正面から巻子さんの車に突っ込んできたのというのだ。

・「死んだ細胞は生き返らないが、事故のショックで眠っている細胞は回復する可能性があり。ですからできるだけ刺激を与えてください」

・「マミー!」 なんと、巻子さんの目が大きく開いている。

・「富山大学附属病院から、そろそろ別の病院に転院してほしい」

・ところが、南砺市民病院に転院の打診をしたところ、やはり、リハビリテーションプログラムを終えた6か月後の受け入れ先が決まっていないと、入院させることはできないという返事が返ってきた。困りはてた幸郎さんは、巻子さんの甥で医師の小林寿夫氏に相談するしかなかった、そして、一応の受け入れ先として、精神科ではあったが、彼が院長を務める呉陽病院の名前をだすことについての了承えたのだった。幸郎さんはこのとき、自分たちがまさに「医療難民」になっていることを痛感した。

・事故から半月後に目を開いた巻子さんは、たしかに意識を取り戻していた。・・・
意識があるのに声が出せず、自分からはまったく意思表示をすることができない、いわゆる「閉じ込め症候群」(ロックトインシシンドローム)とも呼ばれるその状態が、人としてどれほど苦痛であることか・・・。

・「精神的に辛いのか?」
そう語りかけた。すると、巻子さんは力を込めて、パチパチと2回まばたきを返した。

・富山地方裁判所は、既に成人(当時は19歳)になっていた少年に対して「禁固2年執行猶予4年」の判決を下した。

・加害者の刑事裁判が終わっても、被害者側の苦しみには何ら変わりはなかった。

・諸経費を入れれば年間1,500万円以上の入院費がかかるため、自賠責保険金(4,000万円)は3年もすれば底をついてしまう計算だった。
幸い、加害者は対人も対物も無制限の保険に加入しており、自賠責保険で足りない分については、その保険から「フルカバー」で補償されるという。それだけは「不幸中の幸い」だと、幸郎さんは自身に言い聞かせるしかなかった。
 しかし、そこには想像だにしなかった大きな落とし穴があった。

・私の女房のケースを見てもわかるように、「無制限」とは名ばかりで、保険会社は勝手に制限をかけてきます。

・「ゆ き お さ ん を に ほ ん い ち あ い し て い ま す」
・「ま み い を こ ろ し て く だ さ い」
(ダディ、マミーをお互いを呼んでいた)

・2009年11月、ようやく民事裁判の判決が下された。
「寝たきり者の余命4.4年」といった加害者側の理不尽な主張はほぼすべて却下され、巻子さんの将来の介護費用約1億9000万円、遺失利益約2000万円、後遺症障害慰謝料2800万円などが認めらえたのだ。それは、全面勝訴と言ってもよい内容だった。

・「それは、突然のことでした。ある日、妻(前妻)が二人の子供を置いて家を出てしまったのです。当時、美樹は2歳、幸哉はまだ1歳になる乳飲み子でした」

・「このままでは、親子心中しかないと・・・」
。絶望的な思いが頭をかすめることもたびたびあった。そんあ生活が1年ほど続いたある日のこと、富山の知人が、見合いの話をもってきてくれた。その相手が、巻子さんだった。八つ下の28歳で、幸郎さんと同じく滑川市出身。

・1歳と3歳の子供がいるところに、だれが好んで結婚してくれるでしょうか?きっと反対もあったことでしょう。それを押し切って私と結婚してくれた、その決断は人並みではなかったと思います。女房に恩返ししている、なんていうと、なんだか他人行儀に聞こえるかもしれませんが、やはり私には、その巻子に今、お返しをしている気持ちがあることは嘘ではありません。

・イギリスの詩人、アレクサンダー・ポープが残した、
「過ちは人の常、赦すは神の業」

・自殺未遂の場合、健康保険は適用されない。つまり自由診療となるため、治療費は高額になる。

・「道は開ける」デール・カーネギー著
1) できるだけ深く事実を知ること
2) その事実を認めること
3) そして、そこから残りのべ砂人生を過ごすこと

・散る桜 残る桜も 散る桜

・「私は自分が元気でいる限り巻子を守り、そして、最期まで巻子と生きていくつもりです。巻子が生きている・・・今はそれだけで幸せなんです」

感想
突然事故に遭うことがあります。
1秒違っていたら起きなかったことです。

被害者の苦しみ、その家族の苦しみが何たいていのものではないです。

まさに人生からの過酷な問いかけでした。
過酷な問いかけを呪っても愚痴っても現状は変わりません。
受入てその状況でより良い選択をしていくしかないのです。
わかっていても、なかなかそうできないです。

それを何とか行っている夫婦の実績です。