幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

学校へ配布する布製マスクへの不良品混入事例について ”虫、毛髪が何件か報告。同一ロット、交換品の衛生管理は大丈夫か?”

2020-04-20 19:08:38 | アベノマスク
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/mext_00011.html 文科省HP令和2年4月20日
 4月10日付けの報道発表によりお知らせした児童生徒及び教職員へ布製マスクを配布することに関し、これまでに各学校に配布されたマスクに不良品が混入している事例の連絡がありましたので報告します。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、布製マスクを国により買い上げ、児童生徒及び教職員へ一人あたり2枚配布することについては、4月10日付けの報道発表によりお知らせし、順次、各学校への配布作業を進めているところですが(4月中、5月以降に各1枚)、これまでに各学校に配布されたマスクに虫が混入する事例が1事例の連絡がありました。この事例については、文部科学省より当該学校に対しお詫びとマスク交換についてご連絡をいたしました。
 マスク納入業者に対しては、原因の究明等を進めるとともに、検品作業の徹底等をお願いしております。また、各学校設置者に対しては、学校において児童生徒及び教職員へマスクを配布する前に目視等による確認を行っていただくこと、不良品が発見された場合にはマスク交換等のため各学校から文部科学省にご連絡いただくことについて本日事務連絡を発出しているところであり、今後とも適正な布製マスクの配布に努めてまいります。

お問合せ先
<担当> 初等中等教育局健康教育・食育課
電話:03-5253-4111(内線:2976)

https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2020042001002336.html
奈良の学校向け布マスクに虫混入 文科省「おわびと交換」KYODO 2020/04/20


 文部科学省は20日、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、奈良県内の学校に送ったマスク1枚に虫が混入していたと明らかにした。学校から連絡があった。担当者は「学校におわびとマスク交換の連絡をした」と説明し、納入業者に原因の究明や検品の徹底などを求めたとしている。
 文科省は全国の国公私立の小中高校と特別支援学校などの児童生徒と教職員に1人2枚ずつ、布製マスクを配ると発表。今月13日から発送を始めている。
 政府によるマスク配布を巡っては、妊婦向けの布製マスク約1900枚で、汚れが付着するなどの不良品が見つかっている。

https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/c9dfb236b3d011523fcfe25fd1e5108d
政府配布の布マスクに「汚れ付着」「虫が混入」…不良品の報告相次ぐ ”アベノマスク、そのまま使うと危険! 微生物や新型コロナウイルスに汚染している可能性があるかも?”


感想
交換したら問題がないのでしょうか?

虫がいるような製造環境で造られたことが問題です。
洗濯してから使うように、文科省や厚労省は事務連絡する必要があるのではないでしょうか?
マスクに見えない微生物やウィルスが付着している心配があります。


https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10934.html
妊婦に対する布製マスク配布における不良品事例の報告について

 妊婦の方に対する布製マスクの配布事業につきましては、今月14日から配布事務を行う市町村へ約50万枚分の発送を開始したところですが、一部の市町村から、受領したマスクの一部に、汚れの付着等の不良品の事例が報告されています。(17日21時現在で80市町村、1,901件)。

 本件については、市町村からの報告を受け、既に4月16日付け及び17日付け厚生労働省子ども家庭局母子保健課事務連絡において、市町村に対して、これらのマスクの送付についてお詫びするとともに、これらのマスクを発見した場合には妊婦への配布を控えていただくこと等をお願いし、交換させていただく旨ご連絡いたしました。

 既にメーカーに対しては、生産体制の見直し及び検品体制の確認・強化を求めておりますが、更に、本日付け事務連絡において、当面、市町村が妊婦に配布する際に目視等による確認の徹底をお願いすることとしています。

 一住所当たり2枚配布する布製マスクについては、こうした事案が発生しないよう、メーカーから納品された商品について目視をした上での配布を行っており、同様の事例が生じる可能性は減じている状況です。

 なお、既に1930万枚配布を終えた介護施設等向けや、小中学校向けの配布では、同様の事例の報告は殆どありませんが、メーカーに対しては、検品体制の更なる強化を求めてまいります。

全国一斉休校は「愚策」だと今も思いますか?…元文部官僚・寺脇研氏にあらためて見解を聞いた ”あのタイミングでは愚策! その前にPCR検査徹底していれば今の韓国のように収束していた可能性大!”

2020-04-20 18:01:28 | 新型コロナウイルス
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc68c9d1ee409b6b6d15771b06d2ae3107973064 まいどなニュース4/20(月)
2月27日に安倍晋三首相が要請し、翌28日に文部科学省が通知を出した全国の小中高校と特別支援学校の一斉休校措置。元文部官僚の寺脇研氏は当時、「全国一律に学校を閉めるなど世紀の愚策」と厳しく批判しており、当サイトでもインタビュー記事を掲載した。だがその後も新型コロナウイルスの感染は拡大を続けており、外出自体を避けるべきだとされている今、学校を再開するのは極めて難しい状況だと言わざるを得ない。寺脇氏は一斉休校について、その後どう考えているのか。あらためてインタビューを申し込んだ。

最初に取材した3月4日時点の寺脇氏の見解は「感染者が急増している地域や児童生徒が多い都市部はともかく、島嶼部など地方の小さな学校まで一律に休校にするのはおかしい」というものだった。子供を取り巻く貧困や虐待などの問題を踏まえ、休校によって安全な居場所を失う子供たちのことも心配していた。

ちなみに厚労省の発表資料によると、3月4日時点の国内の感染者数は269人。ウイルスの感染拡大を不安視する声があった一方、唐突な休校に戸惑いや怒りを表明する保護者、教育関係者も少なくなかった。

■「今も『愚策』だと思っている」

――寺脇さんがインタビューで「一斉休校は歴史に残る愚策」と断じてからずいぶん状況が変わった。あの発言について今はどう考える。

「ネットでは批判の声もあったが、私は今でも『愚策』だと思っている」

「休校そのものに反対しているわけではなく、『全国一斉に』というのが無茶苦茶だということ。公立学校を管理・運営しているのは各自治体の教育委員会であり、休校はそれぞれの地域の状況に応じて決めるべきだった」

「『3月2日から春休みまでの全国一斉休校』にもし意味があったとすれば、『あの要請によって国民の危機感が高まった』と“後付け”で言えることくらい。要請に際して、政府は『子供たちの健康と安全を第一に考えて』と理由を説明していたが、そんなはずはない。その証拠に、3月の3連休直前、萩生田光一文科相が新学期からの学校再開を示唆するようなことを言っていたではないか。休校を決めた時期より感染者が明らかに増えている状況で再開しようなんて、理屈が通らない」

「『対策をしている』というポーズを示すために、経済に直接影響がなく、また文句も出にくい『学校』が使われたのではないかと邪推してしまう」

■本来は自治体ごとに判断するべき


――では、あの段階ではどういう選択肢があったと思うか。

「さっきも申し上げた通り、感染者が多い自治体は休校、それ以外は状況に応じて判断するのでよかったのでは。休校は子供の教育を受ける権利と義務教育について規定した憲法第26条に違反しているという見方もできる。明治時代の学制から150年、太平洋戦争末期でさえ、国民学校初等科(今の小学校)は授業停止にならなかった。一斉休校はそれくらい重い判断だ」

――とはいえ今は、外出自体を避けるべきだと言われている。新学期からの学校再開に抗議して、高校生らが署名活動する動きもあった。

「一斉休校もおかしいが、状況が悪化している中で再開するというのも筋が通らない。子供が大人の駒にされているようにも見える。当事者である子供たちから『教育を受ける権利よりも感染防止を優先してほしい』という声が出てくるのは当然だろう」

■行き場を失った子供たちのケアが急務

――教育問題に取り組む立場から、休校が長引く中で懸念していることは。

「年単位の長期戦になるかもしれない。極論だが、学習の遅れに関しては、生きていれば後から取り返しがつく。考えなければならないのは、取り返しのつかないこと、つまり子供たちの体と心の健康、そして命を守ることだ」

「家庭環境によっては、栄養失調やストレスで体調を崩したり、虐待で心が傷ついたりする危険性がある。休校によって、そういう子供たちの居場所、行き場が失われていないか。外部の大人の目が届かなくなっていないか。ウイルスの感染防止だけでなく、厳しい家庭環境にいる子供たちのケアを忘れてはいけない」
   ◇   ◇   ◇
この電話インタビューの数時間後、4月16日夜に緊急事態宣言の対象が全国に拡大。新学期から授業を再開していた自治体でも再び休校が広がる見通しとなった。文科省は「現時点で一斉休校の要請は考えていない。各都道府県で判断してほしい」としている。

なお安倍首相は翌17日の記者会見で一斉休校について問われ、「判断として正しかったと思う。あの後、多くの国々が一斉休校を行っていることからも明らかではないか」との見解を示した。
(まいどなニュース・黒川 裕生)

感想
3月初めに全国一斉休校の判断が問われているのに、その後爆発的に感染者がでてロックダウンなど学校も休校にしたから、自分の判断が正しかったと言っている安倍首相は、論理的な思考ができない人ではないでしょうか?

3月初めに徹底してPCR検査を行い、
1)感染者の隔離、自宅待機
2)高齢者や持病ある人の早期治療
を行っていれば、今は収束していたと思われます。
韓国が良いケースです。
その後のドイツも同じです。
病院に感染者が来ると困るなら、韓国のようにドライブスルーで検査すればよいだけです。
検査能力云々なら民間や大学の研究機関を使えばよいだけです。

オリンピックがあったので、検査を抑制して感染者数を少なく見せたかったのでしょう。
これは結果が示しているように、安倍首相の失策です。
今からでも遅くないので、台湾、韓国、ドイツのトップを見習って欲しいものです。
日本はここまで酷い国、酷い国民になってしまったのでしょうか?

衛生マスクの安全・衛生自主基準 を守らないアベノマスク ”国が基準を自ら破ってどうする!”

2020-04-20 16:26:06 | アベノマスク
http://www.jhpia.or.jp/standard/mask/img/jhpia_mask.pdf
衛生マスクの安全・衛生自主基準


1. 品質基準

(1) 著しい変色および異臭がないこと。
(2) ホルムアルデヒドは、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」(昭和 48 年 10 月 12 日法律第 112 号)に定められた、別表第1中ホルムアルデヒドの項、家庭用品の欄において繊維製品のうち下着等 の検出基準(75ppm 以下)に適合すること(出生後24月以内の乳幼児用を除く)。
(3) 化学変化により容易に24種類の芳香族アミン(以下「特定芳香族アミン」という)を生成するアゾ化合物は、 「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」(昭和 48 年 10 月 12 日法律第 112 号)に定められ た、別表第 1 中アゾ化合物の項、家庭用品の欄においてアゾ化合物を含有する染料が使用されている繊 維製品のうちおしめ等の検出基準(30ppm 以下)に適合すること。
(4) 抗菌加工を施した場合は、日衛連の定める「抗菌自主基準」に準拠し、自己の責任において安全性評価を 行うこと。
(5) その他、特殊な加工(防臭、消臭、ウイルス対策処理等)を施した場合は、自己の責任において安全性評 価を行うこと。

2. 製造管理基準

2.1 製造施設・構造
(1)製造区域は採光・照明、換気などに留意した構造であること。
(2)便所は隔壁によって製造区域と区画されていること。
(3)製造所は防虫・防鼠対策を考慮した構造であること。
(4)製造所に作業者用の手洗い施設を設けること。

2.2 衛生管理
(1)製造区域は常に清潔を保持し、不衛生な物品を持ち込まないこと。
(2)手指は消毒液などにより、常に清潔に保つこと。
(3)使用する原材料を取り扱う設備・器具類は事前・事後において、衛生的な状態に保つこと。
(4)着衣は常に清潔にし、マスク、落髪防止のため帽子または頭巾を着用すること。

2.3 品質管理
(1)原材料は、各社が定めた試験成績書などを保存すること。
(2)製品は、各社が定めた試験成績書などを保存すること。
(3)試験検査の実施に必要な量の製品を、各社の製品毎に保存すること。

2.4 苦情処理
(1)不良品が発生した場合に即対応でき、かつ原因究明ができる体制があること

感想
アベノマスクはこの基準に適合しているのでしょうか?

委託会社も公開できない。
委託先も公開できない。

なぜなら、そこは不衛生な場所で、ひょっとしたらホルマリンの確認もされていないのかもしれません。

虫、毛髪、ダニ、変色などあること自体、信頼がおけないです。
安倍首相の信頼性=アベノマスクの信頼性
まさに正の相関があるようです。

こんな不衛生なかつ小さい、さらに洗うと縮むマスクに税金466億円をかける必要があるのでしょうか?
ミャンマーやベトナム支援、かつ国が依頼した会社(ネットでは興和の名前があがっている/違うなら違うと言って欲しい)の売上に貢献の効果はあるかもしれません。
せめて国が依頼した会社は良いとは言いませんが、”普通の”品質のマスクを造って欲しいものです。
その会社の姿勢や品質保証が疑われます。




「ソロモンの指輪 動物行動学入門」コンラート・ローレンツ著 日高敏隆訳 ”遺伝子で伝わるもの、学びで覚えるもの”

2020-04-20 09:22:22 | 本の紹介
どうして私は、まず動物たちとの生活のいやな面から筆をおこすのだろう? それはこのいやな面をどれくらい我慢できるかによって、その人がどれくらい動物を好いているかが、わかるからなのだ。

・アクアリウム(水槽)のせまい空間の中では、大きなゲンゴロウの幼虫が2、3匹いると、ほぼ半センチ以上の大きな動物を2.3日足らずで食べつくしてしまう。それからは? もっぱら共食いだ。

・いよいよその時期(産卵後)になったとき、私はメスを交換した。・・・。(宝石魚オス・ナンバー2は、交換されたメス・ナンバー1の妻をただちに受け入れた。オス・ナンバー1とその小魚たちからメス・ナンバー1をとりさって、交換にメス・ナンバー2を入れてやったほうのアクアリウムでは、事態はまったく別だった。何の邪念もないメスの無防備な横原めがけて猛然とおそいかかる始末であった。私はあわてて手を出して、メスを救ってやらねばならなかった。

・私の14羽のコクマルガラスには、危険を知らせてくれるものがだれもいなかった。警告してくれる親鳥がいないので、若鳥はネコがそおっと忍びよってきても平気でいた。獰猛な野良イヌが鼻先をつきつけてきても一向にこわがる様子はなく、自分を育ててくれた人間とおなじく安全で親しいものだと思いこんでいるらしかった。

・この事件(コクマガラスのオスが王位を奪う)で異様なのは、順位の転覆そのものより、それまで大多数の仲間からつれなくあしらわれていたその小さなメスが今日からは「大統領夫人」であって、だれももう白い目でにらんではならぬということが、群れじゅうにさっと伝わったそのはやさである。なおふしぎなのは、彼女自身がそれを知っているということだ。

・1929年の秋、150羽から200羽ちかいコクマルガラスとミヤマガラスの大群が、渡りの途中でわれわれの家のちかくの野原に露営したことがあった。すると私のコクマガラスの1年生と2年生たちは、みなこの大群にまぎれこんでしまい、どこにいるかもわからなくなった。家にはわずかに数羽の年長の鳥が残っているにすぎなかった。私はこれはとんでもないことがおこったと思った。この2年間の研究はもはや水の泡になったかと思った。若いコクマガラスたちにとって、渡りの群れがどれほど強い魅惑であるかもわかっていた。そしてもしこのときゲルブグリューンとブラウゲルブがいなかったら、私の2年間の研究は、ほんとに無に帰していたことであろう。彼らは何度も安堵も家から野原に飛んでいき、そこでちょっと信じられないようなことをなしとげた。2羽のオスたちは入り乱れた大群の中から「われわれの」コクマガラスを1羽1羽さがしだした。「糸を引くように」家へ連れて帰った。たくさんの若鳥たちのうちで失われたのは、結局のところ2羽にすぎなかった。

・ソロモンの指輪
旧約聖書のノベルところにしたがえば、ソロモン王はけものや鳥や魚や地を這うものどもと語ったという。そんなことは私にだってできる。ただ古代の王様のゆおに、ありとあらゆる動物と語るわけにはいかないだけだ。その点では私はソロモンにはかなわない。けれど私は、自分のよく知っている動物となら、魔法の指輪などなくても話ができる。この点では私のほうがソロモンより一枚うわてである。
ソロモンは指輪なしでは彼にもっとも親しい動物のことばする理解できなかった。そして彼が指輪を失ったとき、動物の世界にたいする彼の心は閉ざされてしまった。彼の999人のお妃の一人が若い男を愛していると、1羽のナイチンゲールがこっそり彼に告げたとき、彼は怒りのあまり指輪を投げ捨ててしまったのだ。

・メスイヌのシュタジーがなにか悪いものを食べて、そのため夜中に「外へ用足しに」ゆく必要が生じたことがあった。その日私はひどく疲れていたので、ぐっすり寝込んでいた。シュタジーは私を起こそうとしていつもの合図をくりかえしたが、さっぱりききめはない。彼女がいつものとおり鼻で私を打ち、クンクン鳴いても、私は深く毛布に潜り込んでしまうばかり。ついに彼女は意を決して、私のベッドにとびあがり、前足で私を毛布から掘りだして、あっさりベッドからほうりだした。当面の目的に応じてこのように手段を変えるという柔軟性は、鳥類の表現運動や信号声にはまったくみられないものである。

・動物生理学者フリッシェ教授は時間を切ってこのインコ(オオガミドリインコ)を部屋に放すことにしていた。つまり、インコが糞をしたのをみとどけてから10分だけ、というわけで、それなら立派な家具が汚される心配がなかったからである。このへんのものごとのつながりを、インコはたちまちにして覚えてしまった。彼は籠から出してもらいたくてたまらない。そこでフリッシュ教授が籠に近よるたびに、ウンウン力んで、これみよがしにチョロリと糞をするのであった。ところが当然出してもらえると思ったのに、さっぱりそうならない。彼はわけがわからなくなった。彼は今にも死にそうなほど苦しみだした。こうなったらしかたがない。そばへゆくたびに放してやるほかはなかった。

・いつのまにか、この見張りという役目(サーベルタイガーや洞ぐまなどという当時の巨大猛獣が近づいたら、すさまじい声でわめきだしてくれる)に狩りの手伝いという役目が加わった。それまでの、おこぼれをあてにして狩人たちについてきたジャッカルの群れは、いつのまにか、狩人の後ではなくて前を走るようになり、えものの足跡をつけて、えものを狩りだすようになったのである。人間の手をかりず自力ではとうてい狩りとれない大きなえものをおこぼれを食べるのが習慣になった。

・マガモのヒナについて実験していた。人工孵卵でかえしたマガモのヒナはおなじようにしてかえしたハイイロガンのヒナとまるでちがい、まるきり人に慣れず、きわめて臆病である。どうしてなのか? そのわけを知るのがこの実験の目的だった。ハイイロガンのヒナは、彼らが卵からかえって最初に目にした生きものである人間を何一つ疑うk十なく自分たちの母親として受け入れてしまう。そして人間のあとについては知ってゆく。これにたいしてマガモのヒナは、私になんの関心もしめそうとしない。かえったばかりのヒナを孵卵器からどりだすと、彼らはまだ何にも知らないはずなのに私をこわがるそしてわっと司法へ逃げ散って、いちばん近い暗いすみっこにうずくまってしまうのである。なぜ二つの種類でこんなにもちがうのだろう? 私はふと思い当たった。以前私は1羽のトルコガモにマガモの卵をかえさせたことがある。そのときマガモのヒナたちは、この育て親から逃げていった。・・・。一方ではまた、1羽の大きな白いアヒルに、やはりマガモの卵を抱かせてみたことがある。このときは話が逆で、マガモのヒナたちはまるでほんとうの母親にたいするように、満足げにアヒルのうしろからついて歩いた。秘密はどうも先に立って歩く鳥の叫び声にあるらしい。外見からいえばマガモの母親に似ているのはむしろトルコガモのほうである。真っ白い大きなアヒルは、マガモとはずいぶんちがっている。アヒルとマガモに共通なのは鳴き声だ。マガモはアヒルの先祖である。・・・
マガモのヒナたちをついてこさせるには、私が母親ガモそっくりの鳴き声を出せばよいのかもしれない。・・・。ヒナたちがかえって体がかわくとすぐ、私はできるだけ上手なマガモ語でヒナたちをよんでみた。数時間後、いやまる半日それをつづけた。首尾は上々であった。子ガモたちは信頼しきったように私を見上げ、私をおそれる気色などさらになかった。私がたえずゲッゲッゲッ・・・といいならがゆっくり歩きだすと、彼らもすなおに歩きだし、ちょうど母親についてゆくときとおあんじようににんなくっつきあって、私のあとからチョコチョコついてくるのだった。私の仮説はみごとに実証された。

感想
動物をよく知るには一緒に生活してよく観察することのようです。

動物には遺伝子に情報が入っているのがあるのでしょう。
それと生まれてから学ぶこともあります。

一緒の時間が増えることが仲良くなる秘訣のようです。
そこには相手のことを思う気持ちが大切なのでしょう。
ロゴセラピーでは、”バイザイン”という言葉があります。
その人の傍らにいることです。
自分のことを思ってくれて一緒にいてくれる人がいる。
特に辛いときそれが大きいのでしょう。
-ロゴセラピー(ヴィクトール・フランクル「夜と霧」)-

ある話を思い出しました。
「神様、これまでの足跡を振り返ると、神様は私と一緒に歩いてくださっていました。でも私が一番苦しいとき、足跡が1つでした。なぜ一番苦しいとき、私を一人にされたのですか?」
「あなたが一番苦しいとき、私はあなたを背負って歩いていました」

もう一つ、神田うのさんのCM
「皆、うののことを悪く言う」
「うのちゃんは悪くないよ」
「そう言ってくれるのはしんちゃんだけだよ」
「ぼくはうのちゃんの味方だよ。たとえ世界を敵に回しても」
https://www.youtube.com/watch?v=HqD3ufT6Op4

一人でも世界が敵に回っても信じてくれて傍らにいてくれる人がいることはとても心強いです。
そういう人がいると自分が信じる道を歩む勇気を持つことができるのでしょう。