・米国の心理学者バーバラ・フレドリクソンは、怒りなどのネガティブな感情は「目の前で起こる問題に対処するために」発達し、幸福感などのポジティブな心理は「将来、起こるかもしれないことを考えるために」発達したことを、神経生理学的なデータを分析する研究で解明しています。
つまり「怒り」というねあてぃぶな感情も、人間の進化に適応するかたちで発達してきたということです。
・緊急事態に対処するために脳が送りだす信号こそが、生存に必要な「怒り」という感情の正体なのです。
・怒りをなくしてしまうことは、脳の構造上できないことだし、私たちにとって望ましいことでもありません。・・・つまり、
なくすべきものではなく、社会生活を営む中で、うまくコントロールするべきものである、といえます。
・怒ることが良くないことなのではなく、怒りで、“行動が暴走してしまう”ことが良くないことなのです。
・ネガティブな感情のときは実際の視野も、比喩的な意味での視野も両方とも狭くなっていることがわかりました。
・どうしても怒りたいときは、まず怒っていいのです。なぜなら、そのように脳が信号を出しているのです。
そして、次が肝心なのです。怒った後に、遅れてやってくる理性のしんごうにしたがって「怒りをストレートにぶつけ続ける」「表情だけに押しとどめる」「怒ったあとフォローする」などの判断と行動をきちんと意識してください。
・「きちんと怒った方が人間関係はうまくいく」と自信を持って言いきれます。
・瞬間的に感じるストレスは、とっさの行動をする場合などに、集中力を高めてくれるというプラスの効果もあります。
・“怒りを紙に書く”
紙に書くという行為をすることで、そうした脳の原始的な部位である大脳辺縁系の働きから、高等な前頭前皮質の働きへときちんと脳のメインスイッチを切り替えるわけです。
・ヘレン・E・フィッシャーという米国人の人類学者が「恋愛3年周期説」というものを唱えました。
・嫌いなものに接することは、生命の危険にもつながります。・・・
反対に、「好き」という感情も人間いとってプラスの働きをもたらします。
・生存のために備わっている「怒り」まで良くないものだと教えるのが、本当によいことだったのかどうか。私は、大いに疑問に思っています。
・笑顔の場合は先に表情をつくってしまえば、あとから感情を生じさせることも可能なのです。
・「デュジェンヌ・スマイル」をすることによって、脳が前向きな働きを始めることが明らかになっています。
・ゴキブリが嫌いだという人に、ゴキブリを好きになるように努力しましょうといっても仕方ありません。ゴキブリを好きになっても、何の得もないからです。
・怒りの鎮静に効く!
「矢印」で思考を結ぶ
顧客からの新商品へのクレームが大問題に!
↓
部下から新商品の不満の報告がなかった
↓
自分が上司から責められる
↓
部下への怒り
↓
顧客のフォローを指示しなかった→反省!
↓
営業拡大に気を取られていた ・・・
矢印を使うという、bの毎の原因と結果をつなげていく作業は、前頭前皮質の活動を促すので、五あk利を鎮める働きがかなり強いのです。
・早く忘れようと意識することは、脳にとっては逆に「さらに記憶を強化しよう」としているのと同じこと。
・昼休みに外に出て、自然の風を感じるだけでも気分が違ってきます。オフィスの中などの人工的な空調と違って、自然の風には人間が心地良いと感じられる“ゆらぎ”があるからです。そうした、ゆらぎが脳に伝わることで、ストレスホルモンを確実に鎮めることができます。
・仕事などでイライラしている人はプライベートでもイライラしているということ。
・二週間を超えて、何かに対してイライラが続いているときは、何らかの形で自己愛が傷ついていることが考えられます。
・急性期の怒りに効く行動
・バッティングセンター・ゴルフの打ちっぱなし
・料理をする。とくにみじん切り
・数字を数える不用品を捨てる
・炎上を避ける2台原則はコレだ
・絶対に反論しないということ
・どうしても腹が立ったとしても受け流し、決して相手の土俵に乗らない
感想;
デュジェンヌ・スマイルは知りませんでした。
これまでは口角を上げるようにはしていましたが、デュジェンヌ・スマイルをトライしてみようかと思います。
怒りは良くないのではなく、怒りをうまくコントロールできないのが良くないようです。
会社でいろいろな組織長がいました。
①「怒って」部下をコントロールする組織長
②「怒った」後、優しくフォローする組織長
③「怒らない」組織長
私は③でした。
部下を支配するには、②のように”怒り”も必要なのはわかっていましたが、出来ないし、またやりたくなかったです。
それでマネジメントできないなら、それで仕方なしと開き直っていました。