「速さ」の問題は、時間や距離の単位変換が必要で、苦手な人が多い単元のひとつです。
学生時代に「ゆっくり落ち着いて計算すれば分かるのに…」と思ったことはないでしょうか。
テストでは制限時間もあるため、素早く解くことも求められます。
そこで今回は、一瞬で速さの単位変換ができる裏ワザをご紹介します!
問題
時速72kmの電車、30秒では何m進みますか?
さて、この問題を解くには、「時速72km」が「秒速何m」なのかを求めなければいけません。
「時間→秒」「km→m」の単位変換が必要ですが、それを一瞬で計算する方法はないでしょうか。
さて、今回の問題の答えは「600m」です。
解説
「時速○kmから秒速△mへ変換する」には、「÷3.6」の計算をすれば一瞬で求めることが可能です。
今回の場合では、次のようになります。
時速72kmなので、
72÷3.6=20
よって、秒速20m
とても簡単ですね!
秒速20mで30秒間進むということなので、20×30=600mというのが、今回の答えです。
今回は「時速○km→秒速△m」だったので、「÷3.6」でした。
もし「秒速△m→時速○km」の計算であれば、「×3.6」で同様に一瞬で計算することが可能です。
では、この「3.6」という数字はどこから来たのでしょうか。
時速Akmとして、実際に単位変換をしてみましょう。
まず1時間=3600秒です。(60×60=3600)
また、1km=1000mなので、Akm = 1000Amと表すことができます。
つまり、「1時間でAkm進む」というのは「3600秒で1000Am進む」ということになります。
これを1秒あたりに進む距離にしましょう。
1000A÷3600
=A÷3.6
=A÷3.6
ここで「÷3.6」の計算が出てきました。
実際には、上記の計算をやっているのですが、計算結果の「÷3.6」だけを取り出して使っていたんですね!
まとめ
「時速○km→秒速△m」の変換が一瞬でできる裏ワザ、これを使えば簡単に計算ができますね。
「速さ」の計算が苦手だった方は、ぜひ活用してみてください!
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
感想;
「時速○km→秒速△m」の変換が一瞬でできる裏ワザ
⇒
そんなことより、時速を分速にまずは変えたらいかがでしょうか?
72Km/60=1.2Km/分
30秒は1分の半分ですから、1.2Kmの半分は、600mです。
3.6など覚えなくても大丈夫です。
説明は下記です。
時速72kmなので、
72÷3.6=20
よって、秒速20m
とても簡単ですね!
秒速20mで30秒間進むということなので、20×30=600mというのが、今回の答えです。
いかがでしょうか?