平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

デスパレートな妻たち

2009年05月15日 | テレビドラマ(海外)
 LalaTVで放映中の「デスパレートな妻たち」にはまっている。

 四人四様のキャラクター。
 第3話「ガラスの理想」ではこんな感じ。

★スーザンは元夫のことでイライラ。
 夫に怒ることが自分を確認する手段の様だと思うが、そんな自分にも嫌悪。
 何とかその気持ちを清算しようとするが、結局喧嘩で、おまけに裸で家の外に閉め出されることに。
 そこに密かに思いを寄せているマイクが現れて。

★ガブリエルは浮気現場を見知らぬ少女に見られてフォロー。
 少女に人形を与え、自転車をプレゼントする。
 そして少女の自転車の練習につき合わされる。ハイヒールで。

★リネットは夫が出張中にハメをはずしていたことでイライラ。
 自分は子供の育児に追われているのに。
 夫に子供を相手にすることの大変さを味あわせてやろうと画策する。

 皆さん、実に人間的でいいですね。
 自分の感情や欲望に素直。
 いい人間であろうなどとは思っていない。
 第三者の視聴者として見れば、彼女らはおかしくて愚かに見えるかもしれないが、自分にだって同じ様な面がと思い至る。
 小さなことに不平や不満を感じ、ささいな欲望にふりまわされていろいろな所に頭をぶつけている。

★さて今回の主役はブリー。
 完璧すぎる妻で窒息寸前の夫。
 結婚カウンセラーに通っていることも世間体を気にするブリーの意見でテニスレッスンに通っていることに。
 それにしてもブリーは哀しいですね。
 夫が家を出て行く時も、「川沿いのモーテルの方が安い。通勤にも便利だ」と意見。
 モーテルにはプールがあるからと言って、海水パンツを夫のカバンに入れる。
 こんな非常事態でも完璧な妻なブリー。
 滑稽だが哀しい。喜劇と悲劇は裏返し。
 ブリーは自分の完璧さが夫を息苦しくしていることに気づきながらも、そんな自分から抜け出せないのだ。
 この夫が家を出て行く場面で最後はこんな感じ。
 <夫が出て行って哀しいのにベッドカバーの乱れを直してしまうブリー>。
 何かせつない。
 ブリーは夫を愛しているしすごく一所懸命なんですけどね。
 自分が持って生まれたものはなかなか捨てられない。

※追記
 この作品と同様なコンセプトの作品に桃井かおりさん、鈴木京香さんらが出た「スキャンダル」がありましたね。
 日本の現実を知っているためか生々しくてあまり洗練された感じはしなかった。


コメント
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