平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

東京オリンピック延期~安倍晋三の「人類がコロナウイルスに打ち勝った証の大会にしたい」発言には苦笑してしまう!

2020年03月25日 | 事件・出来事
 東京オリンピックが1年延期だそうな。

・エンブレム問題
・新国立競技場問題
・当初の予算を大きく超えた膨大な費用
・招致賄賂疑惑
・東京湾大腸菌問題
・ボランティア問題
・暑さ対策の無策
・マラソン札幌開催

 いろいろケチのついたオリンピックになったなあ。
 ほんとグダグダ。
 …………

 このオリンピックを『ドラマ』の側面で見てみると、
 企画段階でのドラマは──『復興五輪』なんだよな……。

 でも個人的には『復興五輪』をまったく感じない。
 話題の中心は『運営のグダグダ』『経済効果』『利権』……。
 聖火リレーが始まれば感じるようになるのかと思ったが、それもコロナで中止になってしまった。

 先日、安倍晋三はもうひとつのドラマとして、
『人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証』
 をぶち上げた。
 おおっ、『人類』が出て来たよ。
『コロナウイルスに打ち勝つ』って言ってるよ。
 お前は『人類の代表』かよ!(笑)

 やっぱ、この人の頭の中は単純だな。
 こんな単純なドラマを信じられる人なんだ。
 たとえれば、SF映画『インディペンデンス・デイ』でアメリカの大統領が「人類が侵略する宇宙人に勝利する独立の日だ」と宣言したようなもの。
 僕はこういうヒロイックな物語は好きなんだけど、フィクションだからいいわけで、これを現実で言われると苦笑してしまう。
 腐敗だらけの安倍に言われると「お前が言うなよ」とツッコミたくなる。

『感動の押し売り』というのもなあ。
 僕は日テレの『24時間テレビ』をこの数年見ていないのだが、オリンピックが始まれば『感動の押し売り』を見せられそうでイヤだな、と思っていた。
 だって、この『感動の押し売り』の裏には『利権』やそれに群がる『シロアリたち』がいるのだから。
『メダル至上主義』というのも気になる。
 オリンピックが始まれば「金メダルがいくつ」「銀がいくつ」「日本のメダルは全部で○個」みたいな大騒ぎが始まるんだろうな。
 この先にあるのはクーベルタンの唱えたオリンピックの理想からかけ離れた『国威発揚』。

 というわけで、
 僕の心の拠り所は、もはやオリンピックではなくなってしまった。
『商業主義』や『感動の押し売り』や『国威発揚』はまっぴら御免。
 もっと共感できる他の場所を探さなくては。
 僕の心の故郷は他の場所にある。
 以前はオリンピックが大好きだったのになあ……。

 仮に1年後、東京オリンピックが開催されたとして、世界の人々が集う開会式や閉会式を見て、僕は何を感じるのだろう?
 それが楽しみだ。

コメント (8)
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