平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

麒麟がくる 第11回 「将軍の涙」~有能サラリーマン・光秀、上司のムチャブリで東奔西走する!

2020年03月30日 | 大河ドラマ・時代劇
「織田がこれほど無力だったとは。困ったなあ」
 利政(本木雅弘)ーーーっ、それが本音だったのかいっ!(笑)
 高政(伊藤英明)や稲葉良通(村田雄浩)の前では偉そうに話していたのに。

 信長(染谷将太)はいっぱしの戦略家のように
「要は強い方の顔を立ててやればいいのじゃ」
 と語っていたのに、今川との和議をどう実現するか、考えていない様子(笑)

 というわけで、『困った時の光秀』の登場である。
 利政は光秀(長谷川博己)に「兵糧は送れるが、兵は送れないこと」を織田に伝える役割を命じる。
 信長は膝を打って光秀に「将軍の調停」を実現する役割を命じる。
 しかも将軍の調停に関しては、利政も信長もカネを出さない!(笑)

 こういう人、実社会にもいますよね。
 有能ゆえ、上司に便利屋として使われる人って。
 ………………

 見てはいけないこと、聞いてはいけないことを見聞きしてしまう光秀でもあった。

 土岐頼芸(尾美としのり)の屋敷では、高政(伊藤英明)の本音を聞いてしまう。
「わたくしはお館様をお守りし、父・利政を……」
 次の言葉を言い出せない高政に頼芸はこう問いかける。
「殺せるか?」

 信長の城では、信長と帰蝶(川口春奈)の仲むつまじい姿を目撃して、光秀、居心地が悪そう。
 光秀に調停役を命じるあたり、帰蝶は完全に信長の側にいる。
 しっかり夫婦になったんだねえ。

 そして、光秀が今回見聞きした中で、最大なのが『将軍の涙』。
「世の中が平らかにならぬのは、わしの力が足りぬゆえ。
 わしはまだ麒麟を連れて来ることができぬ。無念じゃ」

 こうやって見てみると、光秀が一番信頼できる上司は将軍・義輝(向井理)ですね。
 麒麟を連れてきて世の中を平らかにする、という点で思いを共有している。
 利政に対する光秀の認識は「ケチ」ですし、信長に対しては「よくわからぬ人」(笑)

 というわけで、光秀のサラリーマン人生は続く。
 これからもいろいろなムチャブリをされるのだろう。

 最後は竹千代。
 しっかり前を見て、将来の敵・今川義元(片岡愛之助)の顔を覚えていました。

コメント (6)
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