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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒19 「選ばれし者」~法は無力、銃は法を超越する

2021年03月06日 | 推理・サスペンスドラマ
 科警研・主任研究員の黒岩雄一(上杉祥三)は言う。
「人を平等にするのは銃」

 右京さん(水谷豊)は言う。
「人を平等にするのは法」

 現在の状況を反映した対立だ。
 何しろ不祥事や不正を犯した政治家や官僚が「法」の裁きを受けないのだから。
・賄賂を受け取ったのに、金額が少ないからOK。
・   〃      、見返り行為をおこなったか定かでないのでOK。
・倫理規定に反した接待を受けても謝罪して減給すればOK。辞めればOK。
・政治資金収支報告書に不記載でも、修正すればOK。
・有権者を接待したのに、ホテル側が値下げしてくれたからOK。
 それ本当か? 差額を事務所が補填したんじゃないのか?←「桜を見る会」の前夜祭のことです。

 一方、庶民はお金がなくておにぎり1個を盗んだだけで逮捕される。

 右京さんの言う「法の下での平等」は揺らいでいるんだよなあ。
 だから「銃」で白黒つけるという論理はわからなくはない。
 今回の作家さんも同じ問題意識を持っているのだろう。

 こんなことを書くと、僕の所にも『魔銃』が届くかもしれない……(笑)
 ………………

 事件の犯人、動機についてはひとひねりしていた。
 普通なら、黒岩が犯人ということになるのだが、素直にそうしなかった。

 ネタバレになるので、具体的には書かないが、真犯人の動機は少し弱い気がする。
 心理学の××のためにあんなことをするのか?

 同じ線条痕の銃のトリックは、蓋を開けてみれば簡単なものだった。
 犯人が判明するきっかけとなった銃のオイルについても、どうして念入りに手を洗わなかったのか? と思ってしまった。

コメント
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