平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

青天を衝け 第3回「栄一、仕事はじめ」~栄一、来年の肥料を買う金を含めて買い取る

2021年03月01日 | 大河ドラマ・時代劇
 栄一(吉沢亮)、はじめて藍の買い付けをする。
 その方法は──
・買い取りをしながら、こうすればより良い品質の藍が作れると農業指導。
・来年の肥やしを買うお金を含めて買い取りをする。
 そして来年は栄一の所に売るように約束させる。

 はじめての買い付けなのに天晴れ!
 おそらく父・市郎右衛門(小林薫)のやっていたことを真似たのだろうけど。

・農業指導
・肥料代を含めた生産品の買い取り。
 これは『共存共栄の商売』なんですね。
 決して誰かを蔑ろにしない。

 これを現在と比べると、
 今、ほとんどの大企業は下請けを安く叩いて自分たちだけ儲けようとしている。
 搾り取るだけ搾り取って、下請けを育てようとしない。
 これが「新自由主義」の企業のあり方だ。

 栄一の「共存共栄」の商売観は「新自由主義」のそれとは違うようだ。
 ……………………

「人心は御老公を必要としていたのでございます」

 大砲を献上する斉昭に江戸の人々は拍手喝采。
 徳川斉昭(竹中直人)は民衆の支持を集めていたようだ。

 確かに、
 欧米の脅威が迫る中、軍備で外国勢力を追い払おうとしている斉昭は民衆の支持を受けただろうな。
 逆に太平を貪り、対策を講じない幕府は頼りなく見える。

 今までの幕末大河ドラマだと、
 斉昭は強引で権力欲が強い「嫌われ者」として描かれていたが、今作では少し視点を変えている様子。民衆の不安やナショナリズムに応える人物として描かれた。
 まあ、斉昭の「攘夷」が正しかったかというと必ずしもそうではないのだが。
 とはいえ、斉昭は謹慎を解かれて「海防参与」に。

 時代が求める人材は他にもいて、
 長崎で砲術を独学で学んだ高島秋帆(玉木宏)は罪を許されて活躍の場を与えられることに。
 平岡円四郎(堤真一)は慶喜(草彅剛)への「直言の臣」として御用人に。
 平岡円四郎は大河ドラマ初登場だと思うが、どんな活躍をするか楽しみだ。
 wikiをチラッと見ると、円四郎は「安政の大獄」で失脚するらしいが、確かにこの後、歴史はまだひと波瀾もふた波瀾もあるんだよな。
 右に行ったり左に行ったり、これを繰り返すのが歴史だ。

 さて今後、どのような人物が出て来て、どのように描かれるのだろう?
 慶喜絡みで、島津斉彬や篤姫は出て来そうだけど。


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