平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

半沢直樹~「架空請求・水増し請求→国会議員の裏金」という図式は現在、当たり前におこなわれていそうだな

2020年08月17日 | 職業ドラマ
「あなたからは腐った肉の臭いがする」
 半沢(堺雅人)が帝国航空・財務担当役員の永田宏(山西惇)に言い放った言葉だ。

 永田宏がおこなっていた汚職は次のようなもの。
・丸岡商工の丸岡耕二(粟根まこと)と手を組み、ポスター印刷代などを水増し請求や架空請求。
・懐に入れたカネの一部を兄で国会議員の永田栄一(八十田勇一)に献金・環流。

 つまり永田宏は会社のお金を私物化し、国会議員の裏金づくりに貢献していたわけだ。
 …………

『架空請求・水増し請求→浮いたカネを政治家に献金あるいは政治家の裏金にする』

 というスキームは、現在の日本で当たり前におこなわれているんだろうな。

 たとえば現在、逮捕されている河井克行・案里夫妻。
 自民党本部から渡された選挙資金1億5000万を選挙チラシの印刷代やポスティング費に使ったと主張しているようだが、実際はどうなんだろう?
 印刷業者に割高で発注して、浮いたカネを裏金にしていたのではないか?
 この選挙には安倍晋三事務所の秘書が出入りしていたから、そのカネが安倍事務所に渡ったかも?

 同じスキームは「電通の中抜き」や「アベノマスクの実績のない会社への発注」など、至る所に見受けられる。
「オリンピック」にまつわる事業もそう。
 まあ、あくまで推測ですけどね。
 これを調べ、立証するのが検察や警察、マスコミ、国会の仕事だ。

 仮にこのスキームが日本全国でまかり通っているとしたら、
 消費税やその他の税金をいくら上げても足りないわけだよ。
 税金に群がるタックスイーター、政治家を一掃しないかぎり。
 まあ、自民党政治の本質は「利権政治」ですから、自民党が心を入れ替えないかぎり、これは続くんですけど。
 国の1100兆もの借金はこれらが積もり積もって作られた。

 ドラマや小説などのフィクションは現実の反映である。
 現実の反映がなければ、たちまち「そんなのウソだろう」「絵空事」とツッコまれてしまう。
「半沢直樹」が共感を集めているのは、ここに現実を想わせるリアリティがあるからだ。
 カネに群がる悪い奴を徹底的にやっつける半沢に支持が集まるのは、検察や警察などが仕事をしないからだ。

 銀行内部の抗争から国家権力との闘いになった半沢直樹。
 いったい、どんな腐敗構造を見せてくれるのだろう?


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