殺人と贈収賄事件の捜査。
このふたつの事件が絡み合ったエピソードだった。
一見、複雑に見える事象も、事件や謎をひとつひとつ解決し、絡み合った糸を解いていくことでスッキリしてくるんですね。
今回も、殺人事件の謎が解けたことで、もうひとつの贈収賄捜査の件もあきらかになった。
………………
さて面白いのは、右京さん(水谷豊)、捜査二課の梶健介(矢島健一)、瀧川洋(山中聡)、3人の主張だ。
捜査のために手段を選ばない捜査2課の梶。
彼の主張はこうだ。
「2課はこのままでは縮小され、振り込み詐欺専門の部署になってしまう」
これに対し、右京さんは言う。
「われわれ警察官は法の正義を守るためにいるんです!
組織を守るためではありませんよ!」
右京さんは、梶の〝手段を選ばない〟〝他人を犠牲にする捜査手法〟を責めている。
これは難しいテーマですね。
年々、巧妙化する犯罪を暴くために、荒っぽい手法が許されるか否か。
世の中には、法に則って捜査していたら暴けない事件は山ほどある。
森友・加計事件などはその典型。
一応、法に則って処理されているし、証拠書類も破棄されてしまっている。
権力側からの圧力もあるだろうし、こうなってしまったら対処しようがない。
今回のエピソードの贈収賄事件も、梶が強引な手法をとらなければ立件されず、放置されていただろう。
右京さんの言っていることは、きれいごと?
梶の手先となって働いた瀧川も自分の行為に納得していて、右京さんに反論する。
「学歴もない、どうしようもない俺がこんな立派なことの役に立てたんだ。
そう思えたら誇らしい気持ちになった。
だまされたからって何だってんだ。
梶さんのやっていることは正しい。
俺はやってよかったと思ってる」
右京さん、捜査二課の梶、瀧川の言ってることは、全部正しいんじゃないかな?
3人が目指す所は、いずれも不正の摘発で、それを実現する手段が違うだけ。
そして、3人とも自分の思いに忠実で、現実と戦っている。
逆に右京さんの正義の押しつけは暑苦しいなぁ。
今回の件で、捜査2課が縮小されたら、どうなるんだろう?
最後に。
副総監・衣笠藤治役の大杉漣さんが急逝されました。
副総監・衣笠の圧倒的な存在感。
逆に娘に対した時の衣笠は、甘くやさしかった。
心よりお悔やみ申し上げます。
このふたつの事件が絡み合ったエピソードだった。
一見、複雑に見える事象も、事件や謎をひとつひとつ解決し、絡み合った糸を解いていくことでスッキリしてくるんですね。
今回も、殺人事件の謎が解けたことで、もうひとつの贈収賄捜査の件もあきらかになった。
………………
さて面白いのは、右京さん(水谷豊)、捜査二課の梶健介(矢島健一)、瀧川洋(山中聡)、3人の主張だ。
捜査のために手段を選ばない捜査2課の梶。
彼の主張はこうだ。
「2課はこのままでは縮小され、振り込み詐欺専門の部署になってしまう」
これに対し、右京さんは言う。
「われわれ警察官は法の正義を守るためにいるんです!
組織を守るためではありませんよ!」
右京さんは、梶の〝手段を選ばない〟〝他人を犠牲にする捜査手法〟を責めている。
これは難しいテーマですね。
年々、巧妙化する犯罪を暴くために、荒っぽい手法が許されるか否か。
世の中には、法に則って捜査していたら暴けない事件は山ほどある。
森友・加計事件などはその典型。
一応、法に則って処理されているし、証拠書類も破棄されてしまっている。
権力側からの圧力もあるだろうし、こうなってしまったら対処しようがない。
今回のエピソードの贈収賄事件も、梶が強引な手法をとらなければ立件されず、放置されていただろう。
右京さんの言っていることは、きれいごと?
梶の手先となって働いた瀧川も自分の行為に納得していて、右京さんに反論する。
「学歴もない、どうしようもない俺がこんな立派なことの役に立てたんだ。
そう思えたら誇らしい気持ちになった。
だまされたからって何だってんだ。
梶さんのやっていることは正しい。
俺はやってよかったと思ってる」
右京さん、捜査二課の梶、瀧川の言ってることは、全部正しいんじゃないかな?
3人が目指す所は、いずれも不正の摘発で、それを実現する手段が違うだけ。
そして、3人とも自分の思いに忠実で、現実と戦っている。
逆に右京さんの正義の押しつけは暑苦しいなぁ。
今回の件で、捜査2課が縮小されたら、どうなるんだろう?
最後に。
副総監・衣笠藤治役の大杉漣さんが急逝されました。
副総監・衣笠の圧倒的な存在感。
逆に娘に対した時の衣笠は、甘くやさしかった。
心よりお悔やみ申し上げます。
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