ひとりぬる とこはくさばに あらねども あきくるよひは つゆけかりけり
一人寝る 床は草場に あらねども 秋来る宵は つゆけかりけり
よみ人知らず
一人寝の床は草場ではないのに、秋が来る宵は涙で濡れてしまうことだ。
「草場」は墓、「つゆけし」は、もともとは露にぬれてしめっぽいさまを表しますが、和歌の世界では特に涙がちな様子の表現に使われます。秋の一人寝の寂しさに、われ知らず涙がこぼれる心情を詠んだ歌ですね。
ひとりぬる とこはくさばに あらねども あきくるよひは つゆけかりけり
一人寝る 床は草場に あらねども 秋来る宵は つゆけかりけり
よみ人知らず
一人寝の床は草場ではないのに、秋が来る宵は涙で濡れてしまうことだ。
「草場」は墓、「つゆけし」は、もともとは露にぬれてしめっぽいさまを表しますが、和歌の世界では特に涙がちな様子の表現に使われます。秋の一人寝の寂しさに、われ知らず涙がこぼれる心情を詠んだ歌ですね。