古今和歌集 0213 2020-05-30 19:11:32 | 古今和歌集 うきことを おもひつらねて かりがねの なきこそわたれ あきのよなよな 憂きことを 思ひつらねて かりがねの 鳴きこそわたれ 秋の夜な夜な 凡河内躬恒 つらいことを思いつらねて、毎夜雁の声が鳴きわたっている秋であるよ。 表面的には、毎晩鳴きわたる雁の声を聞いて、辛いことを思い連ねているのだろうと想像する歌ですが、「うきことを おもひつらねて」いるのは作者自身でしょう。