まつひとに あらぬものから はつかりの けさなくこゑの めづらしきかな
待つ人に あらぬものから 初雁の けさなく声の めづらしきかな
在原元方
待っている人の声というわけでもないのに、今朝初雁が鳴く声が新鮮に聞こえる。
「初雁」は、渡り鳥である雁が、秋の到来とともにその年初めて飛来したもの。ここからしばらく、雁を詠んだ歌が続きます。1年ぶりに聞く初雁の声が、異性の来訪を待ちわびる気持ちと一瞬のシンクロをなした心情でしょうか。
まつひとに あらぬものから はつかりの けさなくこゑの めづらしきかな
待つ人に あらぬものから 初雁の けさなく声の めづらしきかな
在原元方
待っている人の声というわけでもないのに、今朝初雁が鳴く声が新鮮に聞こえる。
「初雁」は、渡り鳥である雁が、秋の到来とともにその年初めて飛来したもの。ここからしばらく、雁を詠んだ歌が続きます。1年ぶりに聞く初雁の声が、異性の来訪を待ちわびる気持ちと一瞬のシンクロをなした心情でしょうか。