漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0187

2020-05-04 19:11:17 | 古今和歌集

ものごとに あきぞかなしき もみぢつつ うつろひゆくを かぎりとおもへば

ものごとに 秋ぞかなしき もみぢつつ うつろひゆくを かぎりと思へば

 

よみ人知らず

 

 ひとつひとつのものごとにつけて秋は悲しい。美しく紅葉するのも、木の葉が衰え散ってゆく最後の姿かと思うと。

 秋のもの悲しさを詠んだ歌が続きます。「もみぢつつ」は「紅葉する」を意味する動詞「もみづ」の連用形「もみぢ」に接続助詞「つつ」がついたもので、「紅葉しながら」の意。