宮沢輝著「螢川・泥の河」を読みました。
第一声「凄い本だね・・・」でした。
「泥の河」は、終戦後のまだ世の中が落ち着かない大阪の河の近くの
うどん屋の息子と郭船の姉弟の交流を書いています。
うどん屋の息子が郭船の主(姉弟の母親)に、初めて逢ったときの
感覚が、男の子というより、男性だったのです。
同じ年頃の孫息子を持つ身としては、少々気になりましたが、
メンバーは「生まれたときから男は男」と言われました。
飛んでもなく鈍い私には解ったような解らないような・・・。
男の子二人で祭に行って、お小遣いを落としてしまう。
その為に欲しい物を買えなかった郭船の男の子が、
おもちゃのロケットを盗ってしまう。
其れを知ったうどん屋の子が「ドロボウー、ドロボウー」と言って許さない。
郭船の子は「もう絶対に盗らないから、ゆるして」という。
子どもの正義感の強さを描く著者に感心していました。
うどん屋の母親が、郭船の女の子の髪を結ったり、
洋服を着せたり世話をやくが、娘は帰るときすべて置いていく。
欲しいだろうに置いていく娘心が痛々しく、
そんな女の子の心理をつかむ著者に感心していました。
・・・登場人物の心理描写が凄い・・・
「螢川」にも、今はみられない人情、人の繋がりが書かれていて、
生と死を描く、その感性や表現に絶賛していました。
第一声「凄い本だね・・・」でした。
「泥の河」は、終戦後のまだ世の中が落ち着かない大阪の河の近くの
うどん屋の息子と郭船の姉弟の交流を書いています。
うどん屋の息子が郭船の主(姉弟の母親)に、初めて逢ったときの
感覚が、男の子というより、男性だったのです。
同じ年頃の孫息子を持つ身としては、少々気になりましたが、
メンバーは「生まれたときから男は男」と言われました。
飛んでもなく鈍い私には解ったような解らないような・・・。
男の子二人で祭に行って、お小遣いを落としてしまう。
その為に欲しい物を買えなかった郭船の男の子が、
おもちゃのロケットを盗ってしまう。
其れを知ったうどん屋の子が「ドロボウー、ドロボウー」と言って許さない。
郭船の子は「もう絶対に盗らないから、ゆるして」という。
子どもの正義感の強さを描く著者に感心していました。
うどん屋の母親が、郭船の女の子の髪を結ったり、
洋服を着せたり世話をやくが、娘は帰るときすべて置いていく。
欲しいだろうに置いていく娘心が痛々しく、
そんな女の子の心理をつかむ著者に感心していました。
・・・登場人物の心理描写が凄い・・・
「螢川」にも、今はみられない人情、人の繋がりが書かれていて、
生と死を描く、その感性や表現に絶賛していました。