フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

太宰治著「走れメロス」を読みました。

2006-12-13 18:41:07 | 読書会
今月は太宰治著「走れメロス」を読みました。
誰もが一度は読んだか、話を聞いた事があるはずです。

第一声が「凄い道徳的な話」というのは全員でした。
友情などが薄れている今、このような話は必要だという意見。
またこの裏側を見せたいのでは、と言うニヒリズムの意見。

ただ、この短編は朗読に耐えうる、全く無駄の無い文章と
言うことには全員一致でしたし、これだけエネルギッシュな
文章は珍しい、と褒め言葉が一杯でした。

その他、短編が入っていまして、メンバーの一人は小学生時代に「女生徒」を
読んでから太宰を読むようになったとか。
そのころに読んで感動したという言葉に、他の方々は驚いていましたが。

「走れメロス」は短編集ですので、その他の短編の方に話が盛り上がりました。
全般に著者の文章のセンテンスが長いので、加齢になった者には少し読むのに
疲れると言う言葉も出ました。
昔読んだ時とイメージが全く違うと言う意見には全員うなずいていました。

読書会のテーマ本はやはり勝手に読む本よりも、力を入れて読むと言う方。
気に入った文章を書き写していると言う方。
「走れメロス」もですが他の本でも、自分では決して読まないかったり、
読み直さない本がテーマ本になることが意義深いと言う趣旨の意見もありました。


欠席者2名がありましたが盛会でした。
あるじの突然の不幸を改めて惜しんで下さり、
暫し雑談してから本題の読書会が始まりました。
会に引き続き、音楽サロン「アルパ演奏」を楽しみました。

来年一月は読書会はお休みし、新年の会食会を約束し散会しました。

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