ひょんな事から梁塵秘抄を

１１月２日　金曜日　晴れ

高校時代のクラス会に参加することにしていました。
久しぶりに和服を着るために２階に行き、着物、帯やその他の小物を選び終え、姿見を見てびっくり。
着物を着るときしか使いませんので、鏡全体が少し曇ってしまっていたのです。

乾いた布で鏡を磨きながら後白河法皇の梁塵秘抄を思い出し、思わず顔が緩んできていました。
梁塵秘抄の「鏡曇りては、我が身こそ窶れける。我が身やつれては男退け引く」と言う今様の歌詞です。
鏡を曇らすようでは自身が見にくい姿になる。見にくくなれば男性は避けて離れていく、と言ってます。
当時の鏡は金物ですから、鏡の曇りを取り除くのは大変だったと思います。

その歌を思い出したからでしょうか、何となく梁塵秘抄を読んでみたくなり「雑」の部を読んでみました。
学生の頃喜んで読んでいました歌よりも、もっとよい歌が沢山ありました。
もう半世紀も経って居るのです。わたしの感性が変わっていて当然です。
もう一度しっかり読みたくなりました。新古今和歌集よりこちらを読みたくなりました。

そんな事をして居たからでしょうか、携帯電話を忘れてしまいました。
お陰で久しぶりの銀座や皇居付近の景色も、夕方の日比谷公園の景色も写せませんでした。残念です。

理科系３クラス合同のクラス会です。女性全員で３０人強しかいないのですが、
今日は１４人も参加して居ました。優秀です。久しぶりにお会いする方も居られ楽しかったです。
最後の写真撮影の時は、女性だけは椅子に座り男性は後ろに立ったり前に座ったりしていました。
２次会は失礼して帰宅してきました。残念ですが仕方ありません。

昨夜いつもの強い痛みが出て、痛み止めを飲んでもなかなか直りませんでしたから、疲れは禁物です。
外出先であの痛みに襲われましたら、周りの人が驚いてしまいます。
かなり疲れて居ましたが、時間も早かったのでゆっくり歩いて帰りました。空気が気持ち良かったです。