東芝が恥の上塗り、赤字幅6千億円への下方修正です。東芝の巨額粉飾は会社から第三者委員会、当局まですべて“グル”になって、問題を矮小化させた事件といえます。これは「悪意を持った粉飾決算」です。少し前の日本であれば、当局がうやむやに出来たかもしれません。時代は変わり、リスク管理におけるコーポレートガパナンスが重要視されるようになりました。今後の悪しき前例になる恐れもあり、「元プロ野球選手、清原見せしめ逮捕」のように上場廃止にすべき事案になったようです。それにしても他の役員・関係者は「巨額粉飾」に気付かなかったのでしょうか?最高幹部への法的責任追及は当然ですし『見ざる、聞かざる、言わざる』無責任役員にも及ぶでしょう。3月株主総会は株価下落で損出を被った個人株主の怒涛が飛び交い大荒れ必至でしょう。
以下コピー
不正会計問題を受けて業績不振に陥る東芝が、2016年3月期の業績見通しを下方修正することがわかった。複数の事業で資産価値を切り下げる「減損」処理をし、損失が1千億円規模で膨らむ。昨年12月時点で純損益の赤字を5500億円と想定していたが、赤字幅は過去最悪の6千億円超に拡大しそうだ。
4日発表の15年4~12月期決算に合わせて公表する予定。社会インフラや半導体など幅広い事業で想定通りに利益が見込めなくなり、減損処理が避けられなくなった。事業の現状を厳しく反映し、今後の再建ではしっかりと利益を出す体質をめざす。
東芝は昨年12月、赤字が続く家電事業の大がかりなリストラ策を発表。半導体事業の不採算部門など、グループ従業員の5%にあたる約1万人を削減する計画で、リストラ費用が16年3月期に2300億円かかると見込んでいる。