『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

フィリピン ドゥテルテ大統領“ダーティハリー”「犯罪者は殺す」

2016-09-18 21:16:21 | 日記

「おれは司法士試験にはぎりぎり受かったけど、国中の頭のいいやつらがこれから部下になるぜ」と親分肌丸出しのドゥテルテ大統領ですが、ダバオ市長時代に2丁のマシンガンで殺害に加わった疑惑が出てきました。悪い奴らを問答無用に殺害するダーティードゥテルテです。しかし、殺害疑惑は悪い連中ばかりではなく政敵も含まれているので深刻です。正に国家としての成熟度が試される事態です。

 【以下コピー】フィリピン議会で15日、南部ダバオ市で薬物犯罪関係者らを殺害していた自警団元団員を自称する男性(57)が証言した。ドゥテルテ大統領が、同市長時代に1000人以上の“処刑”を指示し、直接殺害にも加わったと述べた。

 フィリピン警察当局は14日、ドゥテルテ氏の大統領就任から約2カ月半で、警察官が取り締まり中に殺害した薬物犯罪容疑者は1506人になったと発表。ほかに1571人が「密売人」などの書き置きとともに殺害されて見つかり、自警団の関与が指摘される。

 こうした「超法規的殺人」に国際社会の批判が強まる中、男性は人権などに関する上院公聴会で宣誓。ドゥテルテ氏が1988年の市長就任後、警察官や元共産党戦闘員で構成する「ダバオ暗殺団」に加わり、殺害も指示していたと証言。ドゥテルテ氏批判を繰り返す人物や、対立候補の関係者の暗殺も含まれていたと述べた。

 また、2007年に法務省捜査員と銃撃戦となった際、ドゥテルテ氏自らが2丁のマシンガンで「とどめを刺した」とした。

 男性は「麻薬密売人、強姦犯、誘拐犯などを殺すのが仕事だった」と、約50人の殺害を告白。遺体は仲間の警察官が所有する採石所に遺棄したほか、中には生きたままワニの餌にしたこともあったという。

 男性は14年、団体を抜けて法務省の保護下に。ドゥテルテ氏が大統領に当選した今年5月以降は保護を離れたが、大統領と対立するデリマ上院議員から今回の聴聞会に呼ばれた。

 ドゥテルテ氏が掌握する議会からは「でたらめだ」と、証言の信頼性を疑問視する声が上がる。ただ、マニラ・タイムズ(電子版)は16日付の社説で、今回の議会証言の扱いで「国家としての成熟度が試される」と調査の必要性を訴えた。

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クリントン氏、『自身の健康問題』が最大の難関

2016-09-18 09:34:27 | 日記

米国ではヒラリー・クリントン大統領が誕生しそうですが、クリントン氏には健康に関して疑惑があります。『アメリカの医師の間で今1番、疑惑がある病気がパーキンソン病だそうです』さらには、メディアが隠ぺい工作をしているのでは?との疑惑まで出ています。ここまでくればもはや「著名政治アナリストローレンス・オドネル氏」の言葉通りおかしくなってしまった。米国大統領が健全な選ばれ方をしない現在の政治のあり方が今後、世界的に問題になるはずです。

以下コピー

米国の歴史において、大統領や大統領候補の健康に関心が集まったことはかつてない。たとえば、フランクリン・ルーズベルトはポリオによって足が不自由になり、第二次世界大戦では車椅子に乗って戦っていたのだが、当時、それを知っていたのはごく一部の政治関係者たちだけだった。ちなみに、ルーズベルトは1944年に行われた第4期選挙の90日後に死亡した。

1963年にジョン・F・ケネディ(実は副腎機能不全を患っていた)は1963年に暗殺された後、有権者やメディアにとって現職大統領の健康は大きな関心事となったが、それでも大統領候補者の健康問題が、有権者の判断材料になった例はいまだかつてない。ジョージ・ブッシュが1992年に、当時の総理大臣、宮沢喜一氏の公式晩餐会で吐いた後に気絶したときでさえ、それは「不運なできごと」ととらえられ、再選へのリスクにはならなかった。

「健康問題」なぜここまで大きくなったのか

ところが9月11日、民主党大統領候補のヒラリー・クリントンが米ニューヨーク市で開かれた同時多発テロ式典中に倒れたことは、予想以上に大きなニュースとなった。今となれば、式典前にクリントンが非定型肺炎と診断されたことをメディアに知らせておくのが賢明だったかもしれない。しかし、彼女は熱中症と水分不足で倒れそうにまるまで病気を「隠す」道を選んだのである。

事態が必要以上に大きくなった責任はクリントンの選挙事務所にもある。式典に居合わせた人が倒れ掛かっているクリントンの映像を公開してから2日経つまで病名を明かさなかったからだ。そのせいもあるのかもしれない。それ以来、米メディアは著名政治アナリスト、ローレンス・オドネルの言葉を借りれば「おかしくなってしまった」。

そもそも、クリントンの健康はさほど心配するほどのものではない。それより深刻なのはメディアが今回の一件を「透明性」の問題と扱っていることだ。つまり、クリントンが健康や、そのほかの問題についてオープンでないことが問題だとしているのだ。

正直これほどばかげた話はないだろう。考えてみてほしい。対抗馬のドナルド・トランプがどれだけ透明性が高い候補者なのか。彼は年収などを記した確定申告の公開を拒否し続けているし(クリントンは過去30年分を提出済み)、いかにイスラム国を倒すかについても詳細な説明を避けている。もちろん、自身の医療記録を出すことも拒んでいる。

つまり、メディアがクリントンの健康問題を取り上げるのは、「透明性」の名の下にクリントンを批判することによって、報道のバランスを保っている、と見せ付けようとしているからにほかならない。

さて、今回の件が選挙結果に影響を与えることはあるだろうか。現時点では、その可能性は限りなく低い。クリントン支持者たちが、彼女の健康問題や透明性を理由に、トランプ氏に寝返ることはないからだ。同様に、トランプ支持者たちが、そう簡単にクリントン支持者に変わることもありえない。なぜなら、医療保険や外交、女性の権利から銃規制に至るまで候補者2人の政策があまりにも違うため、ちょっとやそっとのことで自分が支持する候補者からは離れられないからだ。

候補者の健康状態はそれほど重要ではない

過去に米国の有権者が大統領を決める際、候補者が大統領の仕事をするのに身体的、あるいは健康面で適しているか、ということに基づいて投票を行った、あるいは、しようとしていた、という事実は見当たらない。それよりは候補者の精神的成熟度や経験、あるいは性分が大統領に課された仕事に適しているかどうか、のほうがずっと重視されてきた。だからこそ、多くの有権者だけでなく、著名な共和党国家安全の専門家たちまでもがトランプに対して大きな懸念を抱いているのである。

足元の支持率を見ていると、大統領選は非常に接戦になっている。これまでの大統領選を見ても、国全体の投票においてはどちらかが大差をつけて勝つことはない。しかし、米国の大統領選は、一般投票によって選ばれる538人の「大統領選挙人」の投票で、過半数(270人)以上を獲得して初めて勝つことができる仕組みになっている。

選挙人は、各州の人口などに応じて一定数が割り当てられており、クリントンがカリフォルニア州の55人を獲得するのはほぼ間違いない(ほとんどの州では一般投票で首位になった候補がその州の選挙人をすべて獲得できる)。一方、トランプがテキサス州の38人の選挙人を勝ち取るのも同じくらい確実だ。今のところ、選挙のデータ分析を行っている専門家によると、過去4回ないし5回の選挙で民主党候補を支持した州では、クリントンが大きなリードを保っているようだ。

ゆえに今年の選挙は、フロリダ州やペンシルベニア州、オハイオ州、ミシガン州、ウィスコンシン州といった、大統領選のたびに勝利政党が変わる「スイング・ステート」が主戦場となることは間違いない。そして、こうした州の候補者たちが重視するのは当たり前だが、雇用や経済、国家安全や候補者の性格などであり、間違っても候補者の健康や「透明性」ではないのである。

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