今後5年間で過去五千年の間に生みだしたデータを上回る大量のデータが生みだされます。既存のトレンドが破壊され、これまでの経験や直感に頼った判断をリセットしなければならない時代が到来しました。目先の変化に右往左往せず、今後10年30年先を見通した意思決定が必要です。たとえば2030年までには中国の若年労働者はほぼ半減します。しかし、本当に必要な人材は高度のスキルを持った若者です。何と2300万人も不足するそうなのです。さらに2025年までには中国、インド、インドネシアなどの新興国の消費額は何と30兆ドルに達します。もはや、企業も個人も日本の殻に閉じこもり、これらの国と何らかの関わりを持たなければやっていけない。未来も過去とほとんど変わらないであってほしいという昭和願望的な発想では沈没してしまい、好奇心と学ぶ気持ちを持ち続ける人間が生き残るのです。
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著者は、世界は今、破壊的な力を持つ四つの根本的なトレンドによりもたらされた、劇的な変化のほぼ中途にある
と述べています。
四つの破壊的な力とは、以下のとおりです。
- 経済の重心の移動
- テクノロジー・インパクト
- 地球規模の老化
- 「流れ(フロー)」の高まり
今やこの四つの力は、事実上のどの国の市場、そして世界経済のどの分野でも、長い間確立されてきたパターンを破壊
しています。
この四つのトレンドが同時に起こっていることは、私たちの生きている世界、すなわち私たちが生まれ育ち、安定を享受し、私たちの意思決定に最重要な直観を形成してきた世界が、劇的な変化を遂げる
ことを意味します。