「豊洲は踊るされど進まず」決められない政治家が良いのか、重鎮が仕切って一強自民党が良いのかを決める都議会選挙告示まで後18日。その間で風前の灯火の東京維新の会ですが、元代表の橋下徹氏は漁夫の利を目指し存在感をアピールです。小池百合子都知事が自民党を離党し、安倍首相の後継者争いが混とんとしている中、自民党へもし電撃入党すれば、まさかの橋下徹総理の芽が出てきました。
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日本維新の会は6月3、4両日、東京都議選(7月2日投開票)などに向けた党の決起大会を首都圏の2カ所で開いた。いずれの会場にも党法律顧問の橋下徹前大阪市長を招き、大阪での行財政改革の成果をアピールして党勢拡大を図った。
6月4日午前に東京都品川区で開かれた党東京都総支部(東京維新の会)の決起大会。代表の藤巻健史参院議員は、橋下氏の登場への強い期待を言葉の端々ににじませた。
「日本維新の会というのは、橋下徹を師匠としてあがめているような連中ばかり集まっている党なので、橋下徹が東京を強くするにはどうしたらいいと考えているのか、ぜひお聞きいただきたい」
維新は3日夜には相模原市でも決起大会を開き、橋下氏は両会場で「東京大改革に必要なもの」と題して講演した。
しかし、橋下氏は両日とも「選挙応援にはならない話をする」ときっぱり断った上で話を切り出し、都道府県から市区町村への権限移譲の重要性などを話題の中心に据えた。講演に先立って決意表明をした都議選の立候補予定者らへの応援を求める言葉もなかった。
政界を引退しテレビのレギュラー番組などを抱える橋下氏にとって、特定の政党の「色」がつくことは好ましくない。党の政策顧問を5月末で退いたのも「番組に出ているので公平性を保たなければならない」(橋下氏周辺)ことが大きな理由だった。「営業妨害はご免」というのが現段階のホンネのようだ。
とはいえ、政治への強い関心は依然として衰えていない。3日の講演では、小池百合子東京都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」の都議選公約について、「東京都の仕事と市町村の仕事がごちゃまぜになっている」と指摘した。コメンテーター然とした抑制的な物言いではあったが、小池氏の目指す地方自治のあり方は自身の姿勢とは相いれないという認識を強くにじませた。
こうした見方に水を差すように、4日の決起大会では渡辺喜美副代表が小池氏に露骨な秋波を送った。
「(都議選で)当選をしたら『親安倍(晋三政権)-親小池』に位置をして、東京と大阪と『改革大連合』を作るべきだ」
渡辺氏といえば、旧みんなの党代表時代、橋下氏と犬猿の仲だったことで知られる。渡辺氏は決起大会での発言後、橋下氏の登壇を待つことなく会場を後にした。