自民党・与党が野党分裂による三つ巴の戦い小選挙区で137選挙区優勢で、希望、維新の14、立憲・共産系13を抑え、圧倒しています。民進党の醜い、当選ファーストの分裂による敵失をしっかり利用し、漁夫の利を得ています。解散戦術としては安倍首相は大成功だった。老獪な年寄りが仕切る安倍政権には批判的ですが、国際情勢等で、仕方がないとの判断でしょう。安倍政権に人気がないのは党幹部の高齢化も影響している。選挙後、今回衆議院選挙の最大功労者小泉進次郎議員など若手を多数、積極的に登用すべきです。
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毎日新聞は13~15日、第48回衆院選(定数465=小選挙区289、比例代表176)が22日に投開票されるのを前に特別世論調査を実施し、取材情報を加味して中盤情勢を探った。自民党は小選挙区、比例代表とも堅調で、単独で300議席を超える可能性がある。希望の党は最大で54議席にとどまる見通しで、結成当初の勢いは感じられない。立憲民主党は公示前勢力(15議席)を大きく上回る40議席台を確保しそうだ。
希望さらに失速
調査では小選挙区で4割が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある。
自民党は青森、秋田、群馬、富山、石川、福井、滋賀、島根、鳥取、山口、徳島、愛媛、高知、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の各県で、全選挙区で優位に戦いを進めている。
自民系無所属が優勢な選挙区を含めると、さらに山梨、岡山も「独占県」になりうる。
比例代表は全ブロックで着実に議席を固め、2014年の前回衆院選で得た68議席を上回る勢い。70議席超えも見込める。小選挙区と比例代表を合わせると公示前勢力(284議席)を超える可能性が高い。
公明党は候補者を擁立した9小選挙区すべてで優位に戦いを進めている。しかし、比例代表では伸び悩んでおり、合計で公示前勢力(35議席)を維持するのは難しい状況。それでも、自公両党を合わせると、衆院の3分の2(310議席)を確保する見通しだ。
小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党は、小選挙区、比例代表で計235人を擁立し、野党再編の核を目指した。
しかし、小選挙区では最大でも23議席程度しか見込めず、10議席台にとどまる可能性がある。特に新人候補の苦戦が目立っている。比例代表と合わせても公示前勢力(57議席)に届かない見通しで、さらに失速した。
7月の東京都議選では小池氏が率いた都民ファーストの会が圧勝したが、今回、希望の党が都内で優勢な小選挙区はない。立憲民主党や共産党と競合し、政権批判票が分散したことが響いたようだ。
希望の党と連携する日本維新の会も伸び悩み、公示前勢力(14議席)を維持するめどは立っていない。地盤の大阪で優位に立っているのは19選挙区中4選挙区程度で、8選挙区では自民党に先行を許す。
民進党から希望の党に合流しなかった候補者を中心にした立憲民主党は勢いを増している。比例代表では最大で35議席を獲得する見込みで、希望の党を上回り「比例第2党」になりそうだ。小選挙区と合わせると議席は公示前勢力の3倍に増える可能性が高い。
安倍政権の批判の受け皿として最近の国政選挙で存在感を示してきた共産党だが、今回は新党に押されて苦しい戦い。小選挙区で1議席を確保しそうだが、比例代表と合わせても公示前の21議席には届かない。
社民党は今のところ比例代表で議席獲得のめどが立たず、小選挙区の1議席にとどまる見通しだ。