ペトロチャイナが30日5.090(HK$) +2.20%と反発しましたが、10年間の損失額は90兆円とイタリアの株式総額と同じ額です。それだけの損失があっても、中国株式が崩壊せず機能しているは不思議ですが、いずれ影響は出てきそうです。その頃、銀行や電力を除く日本株を本格的に買っていれば、一財産です。しかし、その頃経済紙はどこもペトロチャイナを囃し立ていましたね。
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中国の国有エネルギー会社ペトロチャイナ(中国石油天然気)の株価がようやく底を打ったとアナリストを納得させるには、同社が味わった世界の歴史で最も大きな下げでは足りず、さらなる下落が必要になるようだ。
ペトロチャイナ株が上海市場での取引初日に上場来高値を付けてから10年。同社の時価総額はその後、約8000億ドル(約90兆8500億円)失われた。イタリアの上場企業全てを買えるだけの大きさだ。2007年の上場時、同社は世界初の時価総額1兆ドル企業だった。
ペトロチャイナ株主が失った資産は現在のドル換算で史上最大。しかも状況は悪くなる一方かもしれない。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均が正しければ、上海上場の同社株は向こう1年でさらに16%下落し、上場来安値を更新する見通しだ。
石油価格は過去10年で44%下落。中国は習近平国家主席の下、電気自動車の振興という野心的計画を掲げている。アナリストが弱気な見方を変えない理由を探すのは容易だ。それにもかかわらず、同社の向こう1年の利益見通しを基にした予想株価収益率(PER)は36倍に上る。世界の同業に比べて53%大きい。