『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

王位戦第2局 藤井聡太王位、挑戦者豊島九段に積極的な仕掛けで優位

2022-07-13 17:24:37 | 日記
北海道札幌市「ぬくもりの宿ふる川」で13日に対局1日目が指されている将棋・第63期王位戦七番勝負第2局は藤井聡太王位優勢で動いています。
 注目の勝負メシは、藤井聡太王位=竜王、叡王、王将、棋聖=、挑戦者の豊島将之九段とも「古川ポーク~ミートソースパスタと焚火グリルサラダ」を注文した。対局は58手まで進んでいるが、午後6時過ぎごろに藤井聡太王位の59手番が封じ手をして、14日の2日目に指し継がれるようです。850億手の中で最善手は3四桂のようです。
❷現在の形勢判断:先手優勢 
封じ手予想:( 藤井王位 )
AI封じ手予想①:▲3四桂打
AI封じ手予想②:▲2五飛
AI封じ手予想③:▲2六飛

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「世紀の空売り王」マイケルバーリ「まもなくバブルが弾け、暴落が起きる」

2022-07-12 08:07:39 | 日記
「世紀の空売り王」マイケルバーリは、今回の暴落はまだ序の口であり、今後、この下落は一段と進み、23年に景気後退に突入すると警告する。
S&P500の下落は20%である。マイケルバーリはS&P500の下落は今後、50%の下落まで発生すると予測する。勿論、ポジショントークであるとは考えられますが、恐ろしい予想です。只、コロナショックの2020年2月の水準に戻ると思えばあり得る話です。2020年下落が始まる前は世界景気は今よりずっと良かった。お金をばらまきすぎて、インフレが加速し、回収に走っているFRBを見れば経済が逆回転しているのが分かります。AIが主導する投資の世界は常識とは反対の動きをすると読むべきで、インフレより、過度の金融引き締めに依るデフレも考えられるかもしれません。今の、世界経済は読みずらく、投資はあくまで自己責任です。

以下抜粋コピー

マイケルバーリは、01年のITショック・08年のリーマンショック・20年のコロナショック・22年の量的緩和バブル崩壊を、ことごとく、「まもなくバブルが弾ける。大きな暴落が起きる。」と、誰よりも早く的中させてきた。そのうえ、それぞれのバブル崩壊に対して、最も利益が生じる投資方法で、巨額の富を築いている。
マイケルバーリは、今回の暴落はまだ序の口であり、今後、この下落は一段と進み、23年に景気後退に突入すると警告する。
S&P500の下落は20%である。マイケルバーリはS&P500の下落は今後、50%の下落まで発生すると予測する。レバナスに換算すると、80~90%以上の暴落と成る。
マイケルバーリは21年から市場の暴落を予測していた。インフレの加速・グロース株を始めとする株式市場の暴落・債権価格の暴落さえ、予見していた。マイケルバーリは市場の数カ月から1年以上先の未来を予測している。
マイケルバーリは投資家心理を的確に把握している。世界恐慌29年のダウ平均・ITショック00年のS&P500・現在のS&P500が、同じ軌道を辿り右肩上がりに急騰し、一気に暴落する例を「三度目の正直」とツイートする。
00年のITバブルでは、ナスダックは下落相場中の10%を超える自律反発は16回あり、その平均は22・7%だったが、最終的には78%の下落幅であった。
29年の世界恐慌では、10%を超える自律反発は10回発生し、平均で22・8%の上昇であったが、下落幅は89%と成る。
マイケルバーリは「市場はこのような下落中に短期的な自律反発はあるかもしれないが、それを長期的な回復局面の兆しと捉えるべきではない。」と教訓を示してくれる。「ブルトラップに騙されるな」である。
ウクライナに軍事侵略したプーチン・ゼロコロナ政策の習近平・パウエル議長・GAMMATの経営者。世界経済を崩壊させるものは誰か。マイケルバーリは、「世界経済を崩壊させる要因は消費者である」と指摘する。
経済を回す者は一人一人の消費者の集合体である。
世界1のアメリカGDPの70%は、13・2兆ドルの個人消費である。消費者が経済が弱いと感じ、消費を控えに行くと、その時点で瞬間的に経済が崩壊する。
マイケルバーリは「過去18か月間、8500億ドルの直接臨時給付金・4000億ドルのキャッシュアウトレフィス・1兆ドル以上の返済免除条件付き融資、そしてその内2500億から5000億ドルが不正に搾取されている。他にも4兆ドルに及ぶ間接給付金など次に消費者に資本注入するのは何だろう。」とツイートする。
経済は40年ぶりのインフレに見舞われており、消費者は貯金が有っても、今の低賃金では消費することに弱気に成っている。購買力の低下は一時的なものではない。消費者行動の最も有名な指数の中に、ミシガン消費者感情指数が在る。消費者が、これまで最も弱くなっているデータを示している。
アメリカの多くの消費者が商品を購入する場所は、アマゾンであった。アマゾンは収益鈍化し、前年比で7%の成長のみである。アマゾンの悪い四半期決算は、消費者が想定以上に弱くなっている状況を示している。
サイオン・アセット・マネジメントの創業者で、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)で有名になった投資家のマイケル・バーリ氏は、今年上期の米株式相場とビットコイン価格の下落について「多重圧縮」だとツイッター投稿で表現した。次は企業業績が圧迫要因として控えているため、現在の下落局面は、まだ道半ば程度だろうと指摘した。
 バーリ氏は最近、米連邦準備制度が利上げや量的引き締め(QT)の政策を反転させる可能性があると警告していた。
 
世界的な金融危機での住宅ローン証券下落に賭けた投資で注目されたバーリ氏は、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)でも取り上げられた。
  テスラ株は1年間続いた値上がり局面で約700%急騰し、今年1月26日に終値ベースの最高値883.09ドルを記録した。しかしその後は反落し、今月17日の終値は576.83ドルと高値を35%下回る水準にある。
  バーリ氏は昨年12月初めに投稿され、その後削除されたツイートで、サイオンがテスラ株をショートにしていると明らかにしており、下落への賭けは今回が初めてではない。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)発生後の安値から急激に反発する過程で、テスラ株が「ばかげた」水準にあるとバーリ氏は指摘し、株式発行による資本調達をマスク氏に勧めていた。
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参院選2022開票へ自民単独で改選過半数超える勢い “改憲4党”で3分の2を上回る見通し

2022-07-10 20:10:11 | 速報
岸田文雄首相(自民党総裁)にとって昨年10月の就任直後の衆院選以来となる大型国政選挙で、9カ月余りの政権運営に審判が下つた。ウクライナ危機を受けた物価高対応、安全保障政策の見直しなどを争点に論戦が交わされた。選挙戦最終盤の遊説先で安倍晋三元首相が銃撃を受けて死亡する事件が発生し、結果への影響も注目された。
 
以下抜粋コピー
参院選2022 候補者数
選挙区(75)
比例区(50)合計 125
自民公明立民維新共産国民れいわ社民N党諸・無選挙区比例予想獲得議席新勢力(議席増減)
予想獲得議席 上から選挙区 比例区 獲得予想議席 新勢力(議員増減±)
自民45公明7立民10維新5共産1国民1れいわ1社民0N党0諸・無5
自民19公明6立民7維新7共産3国民3れいわ2社民1N党1諸・無1
自民64公明13立民17維新12共産4国民4れいわ3社民1N党1諸・無6
自民120(+9)公明27(-1)立民39(-6)維新21(+6)共産11(-2)国民9(-3)れいわ5(+3)社民1(+0)N党2(+1)諸・無6

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安倍元首相、死して真実を語る「政治は国民に耳あたりの良い政治をするだけでは意味がない」

2022-07-09 07:11:52 | 日記
参院選の街頭演説中だった自民党の安倍晋三・元首相(67)が、背後から近づいた男に銃撃され死亡しました。ご冥福をお祈りいたします。社会の恐怖はもはや他人のものや、弱い人のものではない、日本は決して安全な国ではないということを知らせる事件でした。お亡くなりになった安倍元首相は波風を立てる政治家でした。 本来、人にとって耳障りなことは言いたくないし、波風を立てずに過ごせるならそうしたいと願うものです。今野党がささやいている、ポピュリズム政治は国民の声に寄り添っていればいいだけなのですが、そうしているといつの間にかやすきに流れついた結果、安全が脅かされ、国家は弱体化し衰退の道をたどるのは、歴史が証明しています。
 だからこそ、安倍元首相のように「国民の半分を敵に回して議論を巻き起こし、道を切り開く」ということは大変厳しいことであり、強い信念がないとできないことだったのでしょう。下記のように、国民にいち早く、真実を伝えたジャーナリストの山口敬之氏もその影響を受けた一人のようです。

❷ 岸田文雄首相は9日、東京・富ケ谷の安倍晋三元首相の自宅を弔問に訪れた。山梨県富士吉田市で参院選の街頭演説を行った後、車で都内に戻り、新潟県へ遊説に向かうまでの合間に約10分間滞在した。銃撃され死去した安倍氏の遺体を乗せた車が奈良県から到着した後で、遺体と対面したとみられる。 

以下抜粋コピー

ジャーナリストの山口敬之氏が8日、自身の公式フェイスブックで、この日の街頭演説中に銃撃され死去した自民党の安倍晋三元首相の訃報を〝フライング〟で公表した。安倍元首相は午後11時30分ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説中、銃撃を受け救急搬送されたが、死去した。山口氏はこの日の午後3時36分、フェイスブックに【安倍さんがお亡くなりになった】と題した文書を投稿。「信頼できる情報筋から、救命措置の甲斐なく安倍晋三元首相がお亡くなりになったとの情報が入りました。悔しく、残念です」と明らかにした。
だが、搬送先の奈良県立医科大学病院の吉川公彦院長らが会見を行い、死亡時刻は午後5時3分だったと発表。そして死去のニュースが報じられたのは、午後5時45分過ぎだった。山口氏の投稿には、多くの批判の声が寄せられた。
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今日 藤井聡太5冠、6冠ロードへ 棋王戦挑戦者決定T 安倍晋三元首相が銃撃を受け心肺停止

2022-07-08 08:13:14 | 日記
将棋の藤井聡太王将(19、写真)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=は本日8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われる第48期棋王戦挑戦者決定トーナメント2回戦で中川大輔八段(53)と対戦する。同トーナメントを制すれば来年2月開幕予定の5番勝負で渡辺明棋王(38)=名人との2冠=への挑戦権を獲得する。
 今年2月の第71期ALSOK杯王将戦で5冠となった藤井。22年度は王座戦、棋王戦を加え最多で7冠になる可能性があった。しかし王座戦は5月6日の挑戦者決定トーナメント初戦で大橋貴洸六段(29)に敗退。今回の棋王戦は年度内6冠挑戦への第一歩となる。 棋王戦と藤井はいまひとつ相性が悪い。初挑戦だった第43期(17年)以降、挑戦者決定トーナメント初戦を突破したのは昨期だけ。第45、第46期は同トーナメント進出すら果たせなかった。初手合となるベテランの中川を下しても次戦は王将4期、棋王3期を誇る久保利明九段(46)が待っている。獲得するだけでなく、虎視眈々と奪冠も狙われ、6冠ロードは決して平たんではない。

❷ 米CNNは「日本の元総理大臣、安倍晋三が銃撃を受け心肺停止」との見出しで報じ、ニュース映像では「衝撃的な出来事。総理の在籍期間が最も長く、G7の一員などで大きな国際的役割も務めていた」とキャスターがコメント。解説員は「交代が多い日本の総理の一首相ではない。世界的に最も知られている日本の政治家で、トランプ元大統領との関係性も記憶に新しい」と説明した。ロイターやブルームバーグなどの大手通信社も一斉に報じ、ブルームバーグは「銃犯罪がまれな国を震撼(しんかん)させた」と伝えた。 
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大谷翔平投手兼DH 7回1失点&V打5連勝で8勝目

2022-07-07 17:28:19 | スポーツ
エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地・マーリンズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、今季8勝目を挙げた。試合前時点でチームは4連敗中、今季ワーストの借金8を背負っていた。連敗ストッパーとして、またも投打で躍動です。 初回に4試合ぶりに失点したものの、7回10奪三振2安打1失点と好投。バットでは同点の5回に勝ち越し2点タイムリーを放った。チームは5-2で快勝し、連敗を4で止めた。レイ・モンゴメリーベンチコーチは「期待以上のことをこれまでにやってきた。今回もまたやってくれた」と手放しで称賛した。 【実際の映像】解説も「なんてスイングだ!」 大谷翔平、満塁の大チャンスで放った勝ち越し2点タイムリー  初回の犠飛で先取点を献上。連続無失点は「22」で止まったが、尻上がりに調子を上げた。2回1死一、二塁のピンチを切り抜けると、7回1死に四球を与えるまで15者連続アウトを奪う快投。7回2死一、二塁でフォルタスを空振り三振に仕留めてガッツポーズを作った。「初回の後から、彼はどんどん力強さが増していったのが分かるだろう。それを今夜試合を通じて継続していった」と目を細めた。  バットでは5回に勝ち越し2点打を放ち、自ら決勝点を生み出した。7回には重盗を決めて2年連続4度目の2桁10盗塁をマーク。「プレーする度に記録を作り続けているような気がする」との問いかけに、指揮官は「(記録は)もうそんなに多く残っていないのでは? 彼は見ていて本当に楽しい」と声を弾ませていた。 
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参院選与党70議席台予想!改憲発議に必要な3分の2突破か?

2022-07-06 08:48:45 | 日記
10日投開票の参院選についてマスコミが終盤情勢を分析したところ、自民、公明の与党は引き続き堅調で、改選過半数(63議席)を確保し、70議席台に乗る勢い。非改選70議席を含めて定数の過半数(125議席)を上回りそうだ。立憲民主は焦点の1人区で先行を許す選挙区が増え、改選23議席を下回る見通し。維新は改選6議席倍増の勢いを維持し、比例区では立憲を上回る可能性も出てきた。ロシアのウクライナ侵攻で核の脅威が再確認されたことが大きい。 与党に、国会での改憲論議に積極的な維新や国民民主を合わせると80議席を上回り、非改選84議席を含めると改憲の国会発議に必要な3分の2(166議席)を超える可能性が強まっている。

❷産経新聞社とFNNによる参院選の終盤情勢調査に取材結果を加味した分析で、東京選挙区(改選数6)は自民現職の朝日健太郎氏が序盤からのリードを保ち、共産現職の山添拓氏が2番手に浮上している。立民現職の蓮舫氏、公明現職の竹谷とし子氏、自民新人の生稲晃子氏が続き、残る1枠をれいわ元職の山本太郎氏と維新新人の海老沢由紀氏らが争うという情勢。
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「世界一の老人大国」で脱マスクなど変化を嫌う

2022-07-05 14:13:15 | 日記
なぜ日本は「コロナ禍」を終えられずにいるのか。精神科医の和田秀樹さんは「日本の高齢化率は断トツで世界一。そして人は高齢になると前頭葉が委縮し、変化を好まなくなる。つまり日本人の多数が前例踏襲思考に陥っているのだろう」という――。
※本稿は、和田秀樹『マスクを外す日のために 今から始める、ウィズコロナの健やかな生き方』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。
日本のコロナ対策はなぜ変わらないのか
欧米では、前回の記事で紹介したような「マスク禍」を議論の俎上(そじょう)にのせたうえで、「マスク着用義務解除」の方向に政策の舵を切ったわけです。
日本の報道を見ていると、欧米では「マスクをかけない自由」を求める“頑迷な”権利意識から、マスクをしない人が多いようにも思えますが、現実には、マスクの得失を十分に考慮した判断から、脱マスクの方向に方針変更したという側面が注目に値するのです。
一方、わが国といえば――一向に舵は切られません。
ワクチン接種率では、すでに欧米を上回っていますが、「そろそろ、マスクを外そう」という議論はあまり耳にしません。テレビを観ていても、マスクのデメリットが語られるシーンをほとんど目にすることはないのです。
なぜ、事態が変化していても、日本は変わることができないのでしょうか?
それは、残念ながら、この国が老いたからでしょう。高齢化が国民全体の脳を萎縮させ、政府も国民も「変化を好まなくなった」というのが、私の見立てです。
「超高齢化」日本人の平均年齢は47.7歳
「老大国」という言葉がありますが、わが国が本当に「大国」かどうか、いや「大国だった」かどうかは、議論が分かれるところにしても、日本という国が今や「老国」化していることは間違いありません。
日本の高齢化率(総人口に対する65歳以上の人口の比率)は、2021年現在、世界で断然トップの29.1%。2位のイタリア(23.6%)、3位のポルトガル(23.1%)を大きく引き離しています。わが国は、一国だけ異次元の高齢化状態に達しているといってもいいでしょう。
そして、国民全体の平均年齢は47.7歳(2022年の推計値)。むろん、これも世界一の数字です。国民全体のちょうど真ん中になる中位数年齢は48.7歳ですから、国民のほぼ半数が50歳を超えようとしています。このような国は、古今東西、世界に例がありません。
私は、この超高齢化が日本人が「変われない」ことの主因だと見ています。
人の脳、とりわけ「前頭葉(ぜんとうよう)」は、40歳を超えると、目に見える形で縮みはじめます。
私は、30年間以上、高齢者医療に携わるなか、CTスキャンやMRI画像による脳の断層映像を5000枚以上は見てきました。その経験からいうと、加齢によって、前頭葉は目に見えて縮んでいくのです。
医学の教科書の解説図のように、頭蓋骨(ずがいこつ)内に脳がぎっしり詰まった状態を保てるのは、よくて30代までです。
40代からは、脳が萎縮しはじめ、頭蓋骨と脳の間に黒く写る隙間ができはじめます。なかでも、前頭葉の萎縮が進行します。
前頭葉は、大脳皮質(だいのうひしつ)の前方部にあって、大脳のなかでも、創造性や意志・意欲、変化への対応など、高次(こうじ)の精神機能を司っている部分です。その前頭葉が萎縮し、劣化すると、創造性や意欲が低下し、変化を好まなくなります。
同じ店ばかりに行くようになったら要注意
その傾向は、日常の行動にも表れ、たとえば若い頃はいろいろな飲食店を食べ歩いていた人が、行きつけの店でしか食事をしなくなります。
あるいは、若い頃は、いろいろな作家の小説を読んでいた人が、同じ作家の本ばかりを読むようになります。雑誌にしても、いろいろな種類の雑誌を買っていた人が、『文藝春秋(ぶんげいしゅんじゅう)』や『週刊ダイヤモンド』あたりを定期講読して、同じ雑誌ばかりに目を通すようになります。
ただし、これらの行動は、知的能力の減退を意味するわけではありません。知能指数が落ちているわけではないのです。『文藝春秋』や『週刊ダイヤモンド』を読み、理解する力は落ちていないのですが、他の雑誌に興味を示さなくなるのです。
そうした傾向全体を私は「前例踏襲思考」と呼んでいます。前頭葉の萎縮によって、変化を好まなくなる。その結果、「前例踏襲をよしと考える」傾向です。
政治やコロナ対策に表れる前例踏襲思考
話が飛ぶようですが、私は、前例踏襲思考は近年の「投票行動」にも表れていると思います。
安倍晋三政権は、森友学園問題や桜を見る会問題など、スキャンダル続きの政権でしたが、結果的に史上最長の政権となりました。このことにも、私は、国民全体の前例踏襲思考が表れていると思います。変化を好まない人が増えた結果、何があっても安倍政権に票を入れ続ける人が多数派を形成し、政権が継続し続けることになったのです。
私は、コロナ禍を起因とする「自粛禍」の悪影響によって、日本人の脳はさまざまな方向に劣化したと思いますが、そのいわば「自粛禍脳」の素地として、超高齢化による国民全体の前頭葉の萎縮傾向があったわけです。コロナウイルスはその背中を押し、進行スピードをアップさせたのです。
そのコロナ禍脳の一症状である「前例踏襲思考」は、個人だけでなく“組織的”にも進行します。たとえば、政府のコロナ禍対策には、その傾向がはっきり表れています。
目下、日本を除く先進各国は、国民の行動制限を解いて、新型コロナ流行以前の「自由な日常」に戻す方向に動いています。ところが、日本では依然、「自粛要請」一点張りの政策が続いています。
ここで、「自粛要請」とは、具体的には何なのか――その中身を見てみましょう。
例にとるのは、2022年初め、第6波時に東京都が行った「要請」です。
令和4年2月10日付けの「新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置」によると、都民向けには、
・不要不急の外出は自粛し、混雑している場所や時間を避けて行動すること
・営業時間の変更を要請した時間以降、飲食店等にみだりに出入りしないこと
・不要不急の都道府県間の移動は、自粛すること
などが求められました。回りくどい文章ですが、要するに「街に出るな」「繁華街に行くな」「遅くまで飲むな」「旅行はするな」という意味です。
すでに、中国の武漢(ぶかん)で新型コロナウイルスが発見されて以来、約2年半にわたって、日本では、「三年一日」の如く、このような自粛策が繰り返されてきました。コロナウイルスは変異し続けているのですが、その対策は前例が踏襲され、変化しないのです。
今のコロナは「ただの風邪」
ここで、はっきりいっておきましょう。
今のコロナは「ただの風邪」です。
2020年の初め、新型コロナが流行しはじめた頃には、私も医師として「これは、大変なことになった」と戦慄(せんりつ)を覚えました。感染力、致死性ともに高いウイルスが、出現したのではないかと身構えたのです。
しかし、幸い、それは杞憂(きゆう)に終わったようです。その後、新型コロナも、過去の多数のウイルスが歩んだ道をたどりはじめています。
弱毒化(じゃくどくか)です。
ウイルスにとって、生存に最も有効な戦略(=最も数を増やせる戦略)は、「感染しやすいものの、宿主に大きな害を与えない」方向に、変異することです。
ウイルスの目的は、宿主を殺すことではありません。下手に毒性を高めて宿主を殺してしまうと、ウイルス自身も消滅することになるからです。
そこで、過去、病原となるウイルスは、時を経るごとに、弱毒化の方向に変異した株が優勢になってきました。いわば「ウイルス弱毒化の法則」が働いたのです。
実はコロナウイルスは膨大な数で変異しているのですが、そのなかでもこの「法則」に則(のっと)った代表的な株が、2022年前半、多数の感染者を出したオミクロン株でした。ピーク時には、東京都だけでも1日2万人以上の感染者が出ましたが、重症者数は比較的少数にとどまりました。
新型コロナは、デルタ株までは、ウイルスが肺に侵入し、肺炎を引き起こす感染症でしたが、オミクロン株は、おおむね上気道(じょうきどう)にしか症状の出ないウイルスでした。それまでの株のように肺をおかさないので、「肺炎」という直接死因になる症状を引き起こす症例が少なかったのです。それが、重症者数、死者数が少なかったことの主因でした。
なお、普通の風邪も、肺炎をほとんど引き起こしません。先に「今の新型コロナは、ただの風邪」と申し上げたのは、オミクロン株が普通の風邪なみに、ほとんど肺炎を引き起こさないからなのです。
コロナの後遺症は他の疾患でもよく見られる症状
一方、インフルエンザは重症化すると、肺炎を引き起こします。その意味で、オミクロン株は、インフルエンザほどにも、人の命を奪わないウイルスになったのです。
感染後の後遺症(こういしょう)にしても、インフルエンザは「脳炎」という治療の難しい後遺症を生じさせることがあります。脳炎を起こすと、知的障害やてんかんといった後遺症が、生涯残ることがあるのです。
一方、新型コロナの後遺症としては、味覚障害、嗅覚(きゅうかく)障害、呼吸障害、倦怠(けんたい)感などがよくあげられますが、これらはすべて、他の疾患(しっかん)の後遺症としても、よく見られる症状です。医学的には、珍しいものでも、重いものでもありません。
風邪より少ないコロナの死者数
そもそも、日本人は、一年に何人くらい「風邪」で死んでいるのでしょうか。
これは、死亡診断書の死因欄(しいんらん)に「風邪」と書くわけではないので、明確な数字を出すのは難しいのですが、年間約2万人が風邪を原因として「風邪関連死」しているのではないかというのが、私を含めた多くの医療関係者の見るところです。
一方、新型コロナで亡くなった人は、この原稿を書いている2022年4月上旬時点で、2020年以来の足かけ3年で、約2万9000人。それが2年余りの数字ですから、風邪の年間死者数よりも少ないと見られます。また、インフルエンザ関連の死者は年間約1万人と見られますから、死者数に関しては、新型コロナは、それとあまり変わらない感染症なのです。
逆にいえば、それだけの数の人々が、風邪やインフルエンザで命を落としています。
それでも、風邪やインフルエンザが流行しているとき、誰も「不要不急の外出は避けましょう」「県境を越える移動を控えましょう」とはいいません。ところが、こと新型コロナに対しては、「三年一日」の自粛策が続いています。
むろん政府も、私が紹介した程度の数字は先刻承知しています。しかし、「出口戦略」はごく小さな声でささやかれる程度で、実行には移されません。
過剰な自粛は人命を奪う
私は今、まん延防止等重点措置などによる「自粛策」は、明らかに過剰で、不適切な政策だと思っています。
そして現在、そうした自粛策は「万病の元」であり、「自粛禍」は、新型コロナへの感染以上に「人の命を奪っている」とさえ思っています。
その理由をお話ししましょう。
私たちは、自粛生活のなか、多くの「自由」を失っています。友人・知人と自由に食事することすらはばかられ、そもそも彼らとの会話さえ不自由です。外で自由に運動することにも気がひけて、買い物も不自由です。子供を外で自由に遊ばせることができないし、実家に自由に帰省することもできず、老親にもなかなか会えません。コンサートや映画、スポーツ観戦に出かけることにも、制限がかけられることが多くなっています。
というように、自粛は、私たちから何事も自由だったコロナ禍以前の日常を奪い取っています。そのことが、人命を奪うことにつながるのです。
その犠牲(ぎせい)となる人の多くは、高齢者です。
高齢者は外出を控え、自宅に数カ月引きこもるだけで、歩行機能が弱まり、自立歩行さえおぼつかなくなります。また、人と話さない暮らしが続くと、認知機能(にんちきのう)が衰えます。
そのような足腰、認知機能が衰える症状を「フレイル」と呼びます。フレイルは「虚弱」という意味で、正常と要介護(ようかいご)の間のような状態を指します。いったん、フレイルに陥っても、適度に運動したりすれば、元の状態に戻ることができるのですが、自粛生活のなかでは、それもままなりません。
外出しないことで、運動不足になり、筋力が衰えて転倒、骨折、要介護状態になったという人を、私はこの2年余りの間、多数見聞きしてきました。高齢者の自粛生活は、要介護状態への最短ルートとなるのです。
また、自粛生活のなか、買い物がしにくいと、栄養バランスのとれた食事をとりにくくなります。そして、糖尿病(とうにょうびょう)などの持病を悪化させている人が少なくありません。これも、要介護を増やすことにつながります。
介護費用は4兆円増加する
今、日本の要介護高齢者は、要支援を含めて約700万人です。私は、自粛生活が続けば、今後数年のうちに、さらに200万人は増加することになると思います。すると、介護費用は年間4兆円増えます。むろん、死者も急増します。
しかし、テレビを含めたメディアは、そうした自粛禍について、まったくといっていいほど、報じません。今、テレビに専門家として出演するのは、感染症の専門家ばかりです。彼らは「外出を避け、ワクチンを接種しろ」とはいっても、フレイルや要介護予防については何も語りません。いや、その分野は専門外で知識がないので、語ることができないのです。そうして、自粛禍の深刻な「副作用」について、国民はほとんど知らされることがないまま、2年以上の日々が経過したのです。
---------- 和田 秀樹(わだ・ひでき)氏 精神科医
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本日、藤井五冠が3連覇に挑む「棋聖戦」第3局どちらが勝っても王手へ

2022-07-04 07:29:47 | 日記
本日、7月4日に藤井聡太五冠(19)が挑む棋聖戦五番勝負の第3局です。
藤井五冠は「昨年以上の緊張感を感じています」「一勝一敗で迎えた、改めて第3局から三番勝負というかたちになって、明日からの一局非常に大事なものになるという風に思っています。また、ファンの方にも注目して頂ける一局になると思うので、それに応えられるような熱戦にできればと思っています」と語った。
藤井五冠が3連覇に挑む「棋聖戦」第3局は4日、千葉県木更津市で行われる。これまでの対局では第1局で挑戦者の永瀬拓矢王座(29)が藤井五冠を下し、第2局では藤井五冠が巻き返し勝利した。
一勝一敗で迎える4日の第3局は、どちらが勝っても「棋聖」タイトルの獲得に王手をかける重要な一局となる。
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秋山翔吾広島カープ入団裏事情!2000安打達成残り524本のレギラー保障&「幹部手形」

2022-07-03 07:48:06 | スポーツ
秋山翔吾の悲願である日米通算2000本安打までは残り524安打。秋山翔吾のチームをけん引する活躍が期待されます。西武は2年契約を提示したが、これでは記録達成に不安が残る上、秋山としては古巣で順調に育っている若手の出場機会を奪いたくなかった。
また、ソフトバンクに入団してかつてのチームメイトと戦うことも避けたい。そんな思いから広島入りを選んだと言われています。広島は外野の人材が手薄で、3年契約だったことも決断を後押ししたはずです。だが、もうひとつ、ほとんど報道されていない決定的な理由があるという。
「カープが中途入団選手、とくに実績のあるベテラン選手を獲得する場合は、プレイヤーとしての能力はもちろん、引退後に指導者を務められる人材かどうかを見極めて、スカウトに動く。つまり、カープは2年、3年という短期間でなく、引退後の野球人生も含めて10年、場合によっては20年の長期契約のつもりで秋山との契約交渉に臨んでいたんです。カープの将来を任せたいという球団側の熱い思いが秋山にも伝わったんだと思います」
その秋山ですが、西武時代は通算9年で1405安打、打率.301の安打製造機。2017~19年は3年連続20本塁打を打っている。
しかし、2年半の米国生活で自慢の打撃はさびついていないか。
過去、日本球界復帰1年目から活躍をした日本人野手は決して多くない。城島、青木らは渡米前と遜色ない成績を残したが、青木でさえ打撃のタイミングの取り方を変えるなど、再アジャストに時間がかかったという。実際、復帰1年目の成績を見ると、松井稼(打率.260、9本塁打、48打点)、福留(同.198、6本塁打、31打点)、岩村(同.183、0本塁打、9打点)、中島(同.240、10本塁打、46打点)といった面々は苦戦を強いられた。
復帰時の年齢もあるにせよ、秋山はレッズ時代の20、21年はメジャー通算142試合と出場機会が少なく、今季は3Aの出場のみ。体力や試合勘の不安はゼロではないだろう。メジャーに詳しい専門家は「もし、レッズ時代と変わらなければ苦しい」と、こう続ける。「当時の秋山は全打球の約60%がゴロという、典型的なグラウンドボールヒッター。速球やカットボールなどの速い変化球への対応もメジャー最低レベルの数値だった。リードオフマンとして期待に応えようと出塁率にこだわりすぎただけでなく、速い球に対応できなかったのが原因です。それが3Aエルパソでは豹変。16試合で打率.343、3本塁打、21打点。二塁打2本、三塁打1本。メジャーとはレベルが違うし、エルパソの本拠地は標高1000メートル以上の乾燥地帯でボールが飛びやすいのは事実ですが、それ以上に『出塁率より強い打球』と本人の意識が変化したことが奏功したのでしょう」秋山が守る外野は細かいサインプレーは必要ない。あくまで選手個々による部分が大きいはずです。
その意味では、秋山は3Aでも腐らず、高い向上心を持って野球に取り組んできた。それは、新天地をこれまでプレーした経験がないセ・リーグに選んだことからもうかがえる。メジャー時代に大きなケガもしていない。持ち前の打撃技術を武器に、広島で大暴れできるか。
対戦成績を見てもDeNAに11勝1敗、阪神に9勝0敗2分と大きく勝ち越しているが、首位・ヤクルトを1勝10敗1分と苦手にしている。若い選手が多いため脆さがあるのは致し方ないかもしれないが、ヤクルト戦はDeNAや阪神と戦っている時とは別のチームのように映ってしまう。持ち前の打撃技術や守備で、秋山はチームを落ち着かせる上で貴重な存在になるだろう。
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