すぐれた徳
二、この仏はすべての人々の父母である。子がうまれて十六ヵ月の間、父母は子の声にあわせて赤子のように語り、それからおもむろに言葉を教えるように、仏もまた、人々の言葉に従って教えを説き、その見るところに従って相を現し、人々をして安らかな揺らぎのない境地に住まわせる。
また仏は一つの言葉をもって教えを説くが人々はみなその性質に応じてそれを聞き、仏は今わたしのために教えを説かれたと喜ぶ。
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講で坂井師が紹介された、空海「秘蔵宝鑰」(加藤純隆、加藤精一訳)(角川ソフィア文庫)を何度か読んでいるところです。あとがきによい文章がありましたので、ご紹介します。
「多様な価値観に取り巻かれた平安初期の人々は、右往左往して、あやうく流されそうになったのであるが、空海の十住心思想によって人々は混乱から立ちなおり、それぞれの考えを生かしながら大きくまとまって真実への道を進むことができたの . . . 本文を読む
「どんな大きな流れも、
きっかけは一人の小さな行動から
生まれます。
もしあなたが
「自分には大したことなど出来ない」
と思ってしまったら、
それは世界にとって
大きな損失となるのです。」
『雑宝蔵経』の「オウムの恩返し」という仏教説話には『森の動物たちに助けられたオウムがその森の火事に対して一羽だけで羽を水にぬらして火を消そうとしましたが、その水は、2~3滴しか落ちませんでした。周りに笑 . . . 本文を読む