福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

還暦求聞持成満の記 その74

2009-12-25 | 還暦求聞持成満の記
9月2日この日も満天の星空、明星も拝めました。雲一つありません。13夜のお月様が杉木立ちの間から山道を照らしてくれます。なぜか「暗きより暗き道にぞ入りぬべき はるかに照らせ山の端の月」という和泉式部の歌を思い出しました。
こちらは「暗き夜をあかき世にぞなすべらめ、はるかに照らせ太龍の月」ともいう気持ちがしました。
36座。お堂の外側の戸をあけて明星様に栢のお供えをするのを忘れていたことを思い出し気持ちが乱れました。しかし蝋の形の観音様がまた現れてくださいました。ありがたいことでした。こんないい加減な行をやっている行者にお姿を示していただけるなどどいうことは有難くて身の置き所がないようなきもちです。行がおわりお堂の廊下で日向ぼこをしていると2つも夢を見ました。よく覚えていませんが盧生一炊の夢ということわざのとおりです。夢から覚めればもとの廊下の陽だまりにいたのです。副住職のはなしではここのお堂の正面には覚鑁さんがうえた栢がありその丁度真東に明星がのぼってくるということです。つまり求聞持堂の正面と覚鑁栢と明星は一直線になっているということでした。すごいことです。またここでは25回行じた人のお札がお堂にかかっているとのことでした。これもすごいことです。
37座はしかしこういうことを思い出して行じたせいかあまり集中できませんでした。
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