Q、何日かかりますか?装束は?その間なにか自分に課題を課していたことがありますか?
A、最初の通し遍路であh33日かかりました。一分乗り物に乗ったからです。すべて歩けば40日以上かかるといわれます。経費は寝袋などもっていけば安くまわれます。知り合った大学生はバスなど乗り継いで2週間で回ったといっていました。また区切り打ちと称して一度に数寺ずつおまいりする人も多いようです。私も二度目以降は区切り打ちで数回廻りました。(しかしやはり徒歩通し打ちの感動は程遠くなります。)バスの団体やマイカー、自転車などの巡礼もいます。こういう人たちはかなり短縮された日程で回れます。しかしわたしはお遍路さんたちにせっかくの機会ですからゆっくり回りましょうといつもいっています。杖、笠、白衣という正統派のお遍路の格好で巡拝します。これは死装束です。四国は死装束をつけた遍路が他界である聖地四国を回る滅罪と供養の旅です。このとき笠には「迷故三界城、悟故十方空、無本来東西、有何所南北」と書きますがこれは浅井證善師(真別所以来ご指導いただいています)の「へんろ功徳と巡拝習俗」によれば「諸回向清規」「小叢林清規」「真言引導要集便蒙」にでている言葉といいます。死者の天蓋の四隅に書く言葉です。私もこの言葉を笠に書いて出発しました。最初の遍路から10年近くたって70歳になった今、あらためて死に場所は四国遍路かなとも思うこの頃です。お遍路の途中で死ねれば最高ですが周囲の皆さんに迷惑をかけることになるのも考えものかなとも思い迷います。
四国は死者の霊も集まっているところです。これらの霊も供養し、霊の滅罪、菩提をいのるところでもあります。
この間の自分への課題としては、札所の本堂と大師堂2箇所に梵字般若心経を計176枚写経して納めること、本堂、大師堂それぞれに座して理趣経を1巻ずつあげること、この間禁酒することなどを課して守り通しました。本当は野宿と托鉢が必須なのですが托鉢は少し修行しましたが野宿は今までできていません。善根宿は札所で教えてくださるところもあります。相手を見て教えてくださるようです。私は遍路宿に泊まりましたがお寺で善根宿を教えてもらっている現場に出合わせたことがありますが今は相当情報管理に気を遣っているようです。(30年の10月7日にこの文章を書き直していますが、最近逃犯人がこの善根宿を利用していたらしいというニュースも見て難しいものだとあらためて思っています。もっとも昔から遍路は一種のアジールであったことも確かです)。
A、最初の通し遍路であh33日かかりました。一分乗り物に乗ったからです。すべて歩けば40日以上かかるといわれます。経費は寝袋などもっていけば安くまわれます。知り合った大学生はバスなど乗り継いで2週間で回ったといっていました。また区切り打ちと称して一度に数寺ずつおまいりする人も多いようです。私も二度目以降は区切り打ちで数回廻りました。(しかしやはり徒歩通し打ちの感動は程遠くなります。)バスの団体やマイカー、自転車などの巡礼もいます。こういう人たちはかなり短縮された日程で回れます。しかしわたしはお遍路さんたちにせっかくの機会ですからゆっくり回りましょうといつもいっています。杖、笠、白衣という正統派のお遍路の格好で巡拝します。これは死装束です。四国は死装束をつけた遍路が他界である聖地四国を回る滅罪と供養の旅です。このとき笠には「迷故三界城、悟故十方空、無本来東西、有何所南北」と書きますがこれは浅井證善師(真別所以来ご指導いただいています)の「へんろ功徳と巡拝習俗」によれば「諸回向清規」「小叢林清規」「真言引導要集便蒙」にでている言葉といいます。死者の天蓋の四隅に書く言葉です。私もこの言葉を笠に書いて出発しました。最初の遍路から10年近くたって70歳になった今、あらためて死に場所は四国遍路かなとも思うこの頃です。お遍路の途中で死ねれば最高ですが周囲の皆さんに迷惑をかけることになるのも考えものかなとも思い迷います。
四国は死者の霊も集まっているところです。これらの霊も供養し、霊の滅罪、菩提をいのるところでもあります。
この間の自分への課題としては、札所の本堂と大師堂2箇所に梵字般若心経を計176枚写経して納めること、本堂、大師堂それぞれに座して理趣経を1巻ずつあげること、この間禁酒することなどを課して守り通しました。本当は野宿と托鉢が必須なのですが托鉢は少し修行しましたが野宿は今までできていません。善根宿は札所で教えてくださるところもあります。相手を見て教えてくださるようです。私は遍路宿に泊まりましたがお寺で善根宿を教えてもらっている現場に出合わせたことがありますが今は相当情報管理に気を遣っているようです。(30年の10月7日にこの文章を書き直していますが、最近逃犯人がこの善根宿を利用していたらしいというニュースも見て難しいものだとあらためて思っています。もっとも昔から遍路は一種のアジールであったことも確かです)。