さきに引用した浅井師の高野山時報の文章の明星に関するところです。
「明星の語を初出する経典に『虚空蔵菩薩経』姚秦、仏陀耶舎(カシミール出身)訳(五世紀始め)が存在する。・・・同経中、明星については次のような記戴がある。「応に後夜に於いて至心に合掌して東方に向かうべし。堅黒の沈水(沈香)及び多伽羅香を焼き、明星に請うて言く、明星よ、明星よ、大慈悲を成し給え。汝、今初めて出でて閻浮提を照らす。大悲をもって我を護らん。我が為に虚空菩薩に白すべし。願くは夢中に於いて我に方便を示さんことを」ここで明星は行者の擁護者であり、虚空菩薩と行者の間をとりもつ役を担っている。
「明星の語を初出する経典に『虚空蔵菩薩経』姚秦、仏陀耶舎(カシミール出身)訳(五世紀始め)が存在する。・・・同経中、明星については次のような記戴がある。「応に後夜に於いて至心に合掌して東方に向かうべし。堅黒の沈水(沈香)及び多伽羅香を焼き、明星に請うて言く、明星よ、明星よ、大慈悲を成し給え。汝、今初めて出でて閻浮提を照らす。大悲をもって我を護らん。我が為に虚空菩薩に白すべし。願くは夢中に於いて我に方便を示さんことを」ここで明星は行者の擁護者であり、虚空菩薩と行者の間をとりもつ役を担っている。