福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

還暦求聞持成満の記その18

2009-10-30 | 還暦求聞持成満の記
辞書で「明星天子」にはつぎのようにあります。
「釈尊の郭然大悟せしは明星にいずるときなりしにより明星は成道または福智に関係あるものとせられ、福智の本誓なる虚空蔵菩薩の眷属あるいは化身とせらるること虚空蔵経、七佛八菩薩経等にみゆ。したがって虚空蔵菩薩求聞持法においても明星影現すれば悉地を得るといわれ東密には金星を供養し台密には木星を供養す。覚禅鈔に「千眼王所生大明星天子竜馬虚空蔵菩薩法一巻、實任紀州遊行之間笠田郷において之を得」といへり。思ふに弘法大師土佐室戸岬において求聞持修行の時明星来影せしにおもいあわせて我好事家の作りし儀軌ならん。三光天子はともに帝釈天の子にして、日天子は観音、月天子は大勢至、明星天子は虚空蔵の各々化身とすることあれば、いまの千眼王は千眼帝釈天なり。軌にいわく「一千日夜間、上の真言百万遍を誦満しおわれば、すなわち東方虚空より明星天子東に下り、行者の口中に入る。また曰く、この菩薩の体虚空に満つ、所居の浄土は香集世界といえども、菩薩毎日晨朝東方に出現し、一切衆生を利益す」と。
[形像]軌にいわく、如来面相、四臂あり、左第一手に宝印を持し、左第二手に如意宝珠を持し、右第一手に宝鑰を持す、第二手は施無畏なり、身金色瓔珞天衣、具には厳餝をもって水精龍王に乗る、その龍の背に金輪あり、上にかの天子菩薩立つ、と。」
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