以前『心の時間』の再放送で、チクナットハン師が「人は死ぬことも殺すこともできない。不生不滅であるから・・。」という趣旨のことを述べておられました。師は以前にも「生命は永久であり肉体に閉じ込められることなく普遍である。それゆえ焼身自殺による自己の意思表明は破滅の行為を犯すことではなく創造の行為をなすことである。すなわち他の人々の為に苦しみ、死ぬこと、これは決して自殺ではない。・・彼は自己犠牲という善因によって他の人々に好ましい結果があると確信している。前生譚にける自らの子虎を貪り食おうとしている飢えた母虎に自らを与えた仏陀のように。(チクナットハン「ベトナムー戦火の海の中の蓮華」)」とのべておられました。
また師は「対立する相手をもし殺したとても殺された人はさらに巨大になって殺した人の前に現れてくる・・」とも言っていました。
師はベトナム戦争で係累をつぎつぎに失い、その後も刎頸の交わりだったキング牧師を失い、過酷な運命を生きてこられましたがその師が「命は不生不滅である」「生きとし生けるものは不生不滅であるから死んだ人は姿を変えるだけである・・」と言っておられます。自分も多くの大切な人と死別していますが、師の言葉を反芻してみて改めて死「別」はあり得ない、逆にいつも「一体」であるのだ・・、と思えるようになりました。
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