福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q,最近直葬、樹木葬、散骨等がはやっているようですがこれをどう考えればいいのですか?その6

2014-09-09 | Q&A
㈢「葬儀の必要性について」の続です。
真言宗の葬儀では先に述べたように葬儀で、声明や理趣経が唱えられます。
声明では前半に四智梵語、後半に仏讃が唱えられます。このとき饒鉢という法具を大きく鳴らして故人を覚醒します。
・四智梵語「オン・バザラ・サートーバー・ソーギャラカー・
バザラ・アラタンナウ・マドタラン・
バザラ・タラマ・キャヤタイ・
バザラ・キャラマ・キャローハンバ」(訳、金剛薩堆の導きで、金剛宝は無上なり、金剛法を歌詠して、金剛業(利他行)を成就せよ。)
・仏讃
「マカギャロンーニイケンナータラン
シャシャタランサラバベエイナン
ホンジョナチクナタラン
ハラダマーミイタタギャタン。
(大慈悲あるものに、保護するもの、すべてを知れるもの、はてしなき海の如き功徳を有するもの、如来に礼拝し奉る。)」

・理趣経はここにすべてを書けませんので概要を述べます。つまりこのお経は『自他の差別観をこえて利他行に励むことが救われることである』と述べているのです。故人にあの世でも利他行に励めと諭すのです。
・あと僧侶は火葬場に同行するときはそこでは舎利禮を唱えます。これがお骨を大事にしなければならない大きな理由にもなります。不空三蔵作と伝えられる舎利禮です。これは故人のお骨をお釈迦様のお骨と同じ功徳のあるものにするというお経です。
「一心頂礼。万徳円満。釈迦如来。真身舎利。本地法身。法界塔婆。我等礼敬。為我現身。入我我入。仏加持故。我証菩提。以仏神力。利益衆生。発菩提心。修菩薩行。同入円寂。平等大智。今将頂礼。(一心に仏のみ足を礼拝し奉る。万徳円満の釈迦如来の真身のお舎利と、本源の法身と、真理の世界の法界塔婆とを我はみな礼敬したてまつります。仏は我の為に現れて身に入り、我は仏に入って、仏の加持のゆえに、我は菩提を證することができます。仏の神力により衆生を利益させてくださり、菩提心を発さしめてくださり、菩薩行を修せさせてくださり、同じく円寂にいれてくださるという平等な大智を今将に頂礼したてまつります。)
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