福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

ウズベキスタンの日本人捕虜の話

2013-11-20 | 法話
昨日、テレビで感動的な話を放映していました。
それはウズベキスタンの首都タシケントに連行された日本人捕虜の話です。
シベリヤに抑留された捕虜は65万人にのぼりますがそのうち2万人がタシケントに送られそのうち500人が国立ナポイ劇場の建設にあたらされたそうです。ソ連兵の過酷な仕打ちで次々と同僚が死亡するなかでも日本人の誇りにかけて手抜きをせず、ソ連で3大劇場に入るといわれる素晴らしい劇場を作り上げたということです。そしてその後このナポイ劇場が2度の大地震でも唯一残り避難所となり多くの市民を助けたというのです。ウズベク人たちは、この大劇場を誇りにし「戦いに敗れても日本人は誇りを失うことなく骨身を惜しまず働いて立派な仕事を残した。素晴らしい民族だ」と日本人への畏敬の念を今も抱いており、ウズベキスタン市は日本人墓地の整備をして兵士達があこがれていた桜を植えているとうことです。インターネットでも出ていました。こちら
このウズベキスタンの日本人捕虜の話は我々に、「どんなに過酷な立場に置かれても丁寧に人生を生きるということがいかに大切か」を教てくれます。自分自身もハッとさせられました。ともすれば「こういう立場に置かれているのだから、この程度でいいだろう」といろいろ言い訳を考えては手抜きをしてしまいがちな毎日の生活を反省することしきりです。
『虎は死して皮を留め、人は死して名を残す。(十訓抄)』ということわざを久しぶりに思い出しました。
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