弘仁四年813二月には大師は伝教大師の高弟・光定に高尾山で法華儀軌一尊の法を授けられています。「傳述一心戒文(光定)」に「・・弟子光定、一尊の法を受けんが為、高尾山に留まる。」とあります。
光定は伝教大師の高弟ですが、弘仁3年(812年)12月には伝教大師および泰範、円澄らとともに高雄山寺にて弘法大師から胎蔵界灌頂を受け、弘仁4年(813年)3月にも泰範、円澄らとともに大師から金剛界灌頂を受けています。大師とも縁の深かった天台僧です。
弘仁十四年823,光定が延暦寺一乗止観院で大乗菩薩戒を受けたときに嵯峨天皇から下付された《光定戒牒は》延暦寺国宝です。
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