華厳経巻三十八離世間品第三十三の二「・・
菩薩摩訶薩に十種の大悲ありて常に衆生を観ず。所謂
・衆生の帰依するところ無きことを観察して大悲を起こし、
・衆生の邪道に随逐することを観察して大悲を起こし
・衆生貧しくして善根なきことを観察して大悲を起こし
・衆生の長く生死に寝むることを観察して大悲を起こし
・衆生の不善の行を行ずることを観察して大悲を起こし
・衆生の欲縛に縛せらるることを観察して大悲を起こし
・衆生の久遠に長く病めることを観察して大悲を起こし
・衆生の善法を欲することなきを観察して大悲を起こし
・衆生の諸仏の法を失うことを観察して大悲を起こす。
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