福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

還暦求聞持成満の記 その109

2010-02-01 | 講員の活動等ご紹介
9月24日、行も終わりに近ずいていますが、逆に明星禮は緊張するようになりました。成満するということが大変なことなのだと改めて肌で感じはじめたのです。岩の上では曇って拝せなかった明星が帰りの参道では雲間から拝せました。
「太龍の古木を照らす銀河かな」

80座は前半は例によって睡魔で大変でしたが後半はお詫びのつもりで真剣に呪を唱えると境地が深まりました。確実に自分もお堂の外で鳴く鳥も法界の中にいると感じました。出堂しても此の感覚は続きました。

81座は本尊呪のときご本尊様と問答している感じになりました。「衆生無辺誓願度」といってもどうやってそれができるのかをお尋ねしたのです。明確にお示しはありませんでした。そのうち堂内に仏様が満々ておられる感がしてきました。

すると丁度そのとき求聞持堂の門のあたりから法螺貝が響きました。どこかの山伏が求聞持堂の門までこられたのでしょうか。
それにしても観想の極まったときにあわせていつもこのように法螺貝が響き渡るのはほんとうに有難いしふしぎなことです。
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