福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

9月19日から25日はお彼岸です。

2012-09-20 | 法話
9月19日は彼岸の入りです。
9月19日より9月25日までを秋の彼岸とし、多くの寺で彼岸会法要が営まれます。またお墓参り、先祖供養も行われます。






「彼岸」とは サンスクリット語pāramitāパーラミターの訳で、正しくは「到彼岸」即ち生死輪廻の此岸を離れて涅槃常楽の彼岸に到達するという意味です。原語「パーラミター」は「(到)彼岸」と同時に「波羅蜜(多)」とも音訳されます。
「波羅蜜」とは何なのか? この「パーラミター」は布施・持戒 ・忍辱・精進・禅定・智慧 の6種の徳に分類されます(六波羅蜜といいます)。この六種の徳目
を実践することにより「本当の世界」に至るということです。
そうすれば彼岸(本当の世界)は遥かかなたではなくここにあることにに気がつくはずです。そしてその徳を先祖に回向することにより先祖も佛果を増進できるのです。



彼岸会は、桓武(かんむ)天皇の延歴24年(805)、
皇祖の追善供養のため、春と秋の彼岸7日間に、
全国の国分寺で金剛般若経を読経させたのが
始まりといわれています


江戸時代には庶民の間に年中行事として広まったとされます。庶民にもこの期間だけでも精進させ先祖の徳を増進させようとしたのでしょう。

「彼岸」は厳然としてあります。
芭蕉も「今日彼岸、菩提の種をまく日かな 」と詠みました。
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