善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)9
八番目、南方海潮普荘厳園林 休捨優婆夷(くしゃうばい)
休捨優婆夷は大宮殿に住む女性菩薩で総ての過去仏を供養してきたといいます。
「私を見る者は菩薩道において不退転の心を起こす。菩薩とはすべての衆生を救う為に菩提心をおこすもの、すべての衆生の苦火を鎮めるために求道心をおこすもの、菩薩たるものは無量無数の衆生を救うための方便の門を会得しなければなりません」という。そして
「この法門は【離憂安穏幢】と名く。‥諸大菩薩は則ちこれ良薬なり。若し我を見る者あらば煩悩を除滅せん。諸の大菩薩は則ちこれ浄日なり。一切の衆生の癡暗を除滅す。諸の大菩薩は則ちこれ大地なり。悉く能く一切の衆生を載持す。諸の大菩薩は則ちこれ智風なり。一切衆生の實義を長養す。諸の大菩薩は則ちこれ大自在なり。浄智の光を以てあまねく一切を照らす。諸の大菩薩は則ちこれ慶雲なり。その所応に随ひて甘露の法を雨ふらす。諸の大菩薩は則ちこれ浄月なり。諸の功徳の光明網を放つ。諸の大菩薩は則ちこれ帝釈なり。悉くよく一切の衆生を守護す」と説く。
これは探玄記では十住のうちの不退住(空・無相・無願の3つの三昧より心が退かない位)とされます。華厳五十五所絵巻でも下から七番目ということで「第七不退住」と書かれています。
「私を見る者は菩薩道において不退転の心を起こす」とされているこの菩薩の境地にかこつけていえば、破戒僧であろうと何だろうと僧形はやはり何か貴いものを感じさせます。雑踏でも作務衣で僧形の人を見ると貴い感じがします。ましてや法会で衆僧が集まっている光景はやはり感動的です。
八番目、南方海潮普荘厳園林 休捨優婆夷(くしゃうばい)
休捨優婆夷は大宮殿に住む女性菩薩で総ての過去仏を供養してきたといいます。
「私を見る者は菩薩道において不退転の心を起こす。菩薩とはすべての衆生を救う為に菩提心をおこすもの、すべての衆生の苦火を鎮めるために求道心をおこすもの、菩薩たるものは無量無数の衆生を救うための方便の門を会得しなければなりません」という。そして
「この法門は【離憂安穏幢】と名く。‥諸大菩薩は則ちこれ良薬なり。若し我を見る者あらば煩悩を除滅せん。諸の大菩薩は則ちこれ浄日なり。一切の衆生の癡暗を除滅す。諸の大菩薩は則ちこれ大地なり。悉く能く一切の衆生を載持す。諸の大菩薩は則ちこれ智風なり。一切衆生の實義を長養す。諸の大菩薩は則ちこれ大自在なり。浄智の光を以てあまねく一切を照らす。諸の大菩薩は則ちこれ慶雲なり。その所応に随ひて甘露の法を雨ふらす。諸の大菩薩は則ちこれ浄月なり。諸の功徳の光明網を放つ。諸の大菩薩は則ちこれ帝釈なり。悉くよく一切の衆生を守護す」と説く。
これは探玄記では十住のうちの不退住(空・無相・無願の3つの三昧より心が退かない位)とされます。華厳五十五所絵巻でも下から七番目ということで「第七不退住」と書かれています。
「私を見る者は菩薩道において不退転の心を起こす」とされているこの菩薩の境地にかこつけていえば、破戒僧であろうと何だろうと僧形はやはり何か貴いものを感じさせます。雑踏でも作務衣で僧形の人を見ると貴い感じがします。ましてや法会で衆僧が集まっている光景はやはり感動的です。