福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

尾畠春夫さんが表彰式を断ったという記事がありました。(追加修正)

2019-09-09 | 法話
尾畠春夫さんが浸水被害の佐賀へのボランテアのため表彰式を断ったという記事がありました。まさに本物です。いろいろな賞はそれを貰うからその人の価値が上がるのではなく、其の人に価値があるから賞を受け取っていただくわけです。要は賞を受ける受けないはその人の価値とは無関係なのです。むしろ賞をどういう人にどういうタイミングで出すかは賞を出す側の見識が問われているのです。しかしそれを倒錯しているのが日本人です。芥川賞やノーベル賞などもそうでしょうが、特に春秋の叙勲をめぐっては官民ともに老人やその取り巻きが賞を求めて右往左往するのを見るのは見苦しい限りです。尾畑さんの授賞式欠席のニュースを機会に各種の「賞」への見方を変える機会になればいいと思います。

布施には三輪清浄が大切とされます。施者・受者・施物三つを空じるということです。

『大般若波羅蜜多経』初分浄道品には、「若し菩薩摩訶薩、布施を行ずる時、三輪清浄なるべし。一つには、我、施者となすに執せず。二つには、彼、受者となすに執せず。三つには、施、及び施果に著せず」とあります。
尾畠さんは教えられずしてこれを実践されています。
しかしこれが出来ないのが愚夫の悲しさです。してあげたことはいつまでも覚えていて、受けた恩はすぐに忘れるという悲しさです。しかし三輪清浄でなければ布施の功徳は生じないということです。
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