フトマニ（太占）とは掃除をすること

フトマニ（太占）とは掃除をすること

ある本に、「フトマニ（太占）とは掃除をすること。掃除をしているときに色々な現象がある、これを映し出すことがフトマニ（注）」、との記事があったので少し楽しみにして、今朝はまた道路掃除をしてみましたが有難い現象は全く現れませんでした。それどころか頭に浮かぶこのは歌謡曲の文句ばかりで自分のレベルの低さを思い知りました。しかしこの記事は参考になることが多いので念のため載せておきます。
（注、「・・・古事記のイザナギ・イザナミ神の国作りの神話にも出てくる『フトマニ（太占）』とは牡鹿の肩骨を焼いてその町型の形象によって神の意志を占い、それを生活の指針とする上代の呪術であることぐらいは・・わきまえている。けれど（天川神社の）宮司さんがいうのはそれとはちょっとニュアンスが異なる。・・柿坂宮司は・・『フトマニとは、お掃除をすることですよ。六畳一間を掃除するのに一週間かかる。それくらいにただただ境内のあちこちを掃除しているときに、いろいろな現象や出来事がある。いろいろな人が現れたり、参拝に訪れたり、行動したり、ほんとうにさまざまなことが起こる。フトマニというのは、そういういろいろな現象をくもりなく映し出す鏡のことだ。神社は世界を映す鏡なんですよ。この鏡を磨くのが神主の仕事で、祝詞を上げるだけが神主のする仕事ではない。あかぎれをつくって、まっくろになりながらお掃除をしてはたらき、その中で祝詞を上げていくことが大切だ。自分でなにかをしようと思わなくとも、そのようになる、それがフトマニです。』と。（神界のフィールドワーク、鎌田 東二）