福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

ブータン訪問記 その2

2010-01-13 | 講員の活動等ご紹介
さて、ブータン。まず、パロという空港への着陸からしてすごい。なにしろ標高2500メートル、いつものように「降下し始めたなぁ」と思って山並みを見ているうちにすぐ「ドン!」と着陸です。で、窓から見かける農家がいきなり白い壁と茅葺きのおもむき。飛行機から降り、高原のようなさわやかな風を浴びたとたんに、わたしは同行のカメラのU氏に「これは今回は観光客になってしまうかも宣言」をしておりました。

すごいといえば、航空便を運行している会社もすごい。ドゥルック・エアー、通称ブータンロイヤルエアライン。なんとここは旅客機とカーゴ合わせて2機しか持っていない「世界一小さいナショナルフラッグキャリアー」です。便は基本的にバンコク・デリー・カルカッタ・カトマンズ・ダッカをぐるぐる回っているので、もし日本から行くとなると、普通はバンコクでこいつを捕まえるしかない。まぁ、バンコク在住の私にすれば、こいつに乗ればあとはカルカッタで給油があるだけ、そのままパロに着くわけです。

空港近く、パロの街もいい。前述のようにまるで映画のセットのような町並みを、みんながのんびり歩いている。「明治期に外国人が見た箱根ってこんなだったんだろうな」と思いました。パロの市内を流れている川、パロチューも本当にきれいでした。なんでもトラウトがバカバカ釣れるとか。日本だったらあっという間に釣り客で大混雑、河原もゴミだらけ、ということになるのでしょうが、それもない。あくまでも自然のままに豊かな水が流れているだけでした。

首都はティンプー。首都、といってもなにしろ人口2万7000人。川沿いにゆったりと坂道の街が広がる風情はまるで「鬼怒川温泉郷」。映画館は1軒。しかも自前の国の映画なんてそんなにないから(年間2~3本が制作されるだけ)、しかたなくインドの映画を懸けている。信号もない。主要な交差点(といっても2カ所)にお巡りさんが立って、交通整理をしている。また、空気がうまいのも最高のご馳走です。パロだけでなく、首都でも全然公害がないのでしょう。バンコクから来た当方としては「ああ、このうまい空気だけでもバンコクのカミさんや息子に持って帰ってやりたいなぁ」と切実に思いました。
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