福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

明日は真性寺で江戸六地蔵尊百萬遍大念珠供養が行われます。

2023-06-23 | おすすめ情報

明日は真性寺で江戸六地蔵尊百萬遍大念珠供養が行われます。
真性寺は巣鴨地蔵通り商店街の南口にある、江戸六地蔵の一つの真言宗寺院。毎年6月24日、江戸六地蔵尊百萬遍大念珠供養が行われ、災害除け祈願に念仏を唱えながら大人と子供で別々に大念珠を繰り回すようです。
江戸六地蔵は、江戸深川の地蔵坊正元が病気平癒を地蔵菩薩に祈願したところ無事治癒したため、京都の六地蔵に倣って造立したもの。 宝永3年(1706年)に発願し江戸市中から広く寄進者を得て、江戸の出入口6箇所(東海道・一番品川寺、奥州街道・二番東禅寺、甲州街道・三番太宗寺、中山道・四番眞性寺、水戸街道・五番霊巌寺、千葉街道・六番永代寺)に丈六の地蔵菩薩坐像を造立したもの。
「当国六地蔵造立之意趣 
 抑、予(江戸深川の地蔵坊正元)十二歳の頃、故郷を出で、十六歳にして剃髪受戒す。其後廿四歳の秋の頃より重病を請け、廿五歳の春の末に至って、医術も叶い難く、死既に極まれり。是定果のなせる所にして、前日より其相已に顕れり。父母是を悲しみ、偏に地蔵菩薩に延命を禱り奉る。自らも、親の嘆き骨髄に通り、一心に地蔵菩薩に誓願するなり。我若し、菩薩の慈恩を蒙て、父母存生の内、命を延ぶる事を得ば、尽未来際に至るまで、衆生の為に、菩薩の御利益を勧め、多く尊像を造立して、衆生に帰依せしめ、共に安楽を得せしめんと誓う。其夜不思議の霊験を得て、重病速やかに本復す。其後、諸国を廻り、無縁の衆生に多く縁を結ばしむ。・・・我先年廻国したりし砌御在城を拝し奉るの節、念願したるは、廻国終りなば二度爰に来りて、諸人を勧め、帝都の六地蔵に同じく、御当地の入口毎に一躰ずつ、金銅壱丈六尺の地蔵菩薩を六所に都合六躰造立して、天下安全、武運長久、御城下繁栄を祝願し、兼更諸国往来の一切衆生へ普く縁を結ばしめんと誓う。・・・我既に時節を得て、今年より六躰の尊像造立を催す。此書 見聞の人々、吾志を憐み給ひて、一紙半銭の撰なく、助々を加えさせ給へ。我生々世々に於て、永らく其恩を報ずべし。大凡此尊像造立は国土のあらん限りの宝なるべし。金銅仏なれば火災にも滅せず、壱丈六尺の大像なれば、盗賊の失もなかるべし。諸人往来の街に立つれば、一切衆生皆悉く縁を結び奉る。仰ぎ願くば、神明仏陀の加護を蒙りて、六躰の尊像恙く造立して、万代の一切衆生と共に、同じく善道に至らん事を。勧化沙門 深川地蔵坊正元  謹言 宝永三丙戌年1706五月吉祥日」

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